ブロードバンドセキュリティ <4398> は5月13日、2022年6月期第3四半期決算を発表した。売上高38億8500万円(前年同期比17.6%増)、営業利益3億8400万円(同35.3%増)、経常利益3億7400万円(同36.2%増)、当期純利益2億4500万円(同34.9%増)と、いずれの項目においても第3四半期累計として過去最高を記録した。サービス区分としては、「セキュリティ監査・コンサルティング」の売上高が前年同期比76%増と大幅に伸びたことなどが業績を押し上げた。

 「セキュリティ監査・コンサルティング」では、金融業界向けの監査ビジネスが好調であり、特に、地方銀行を中心とした新規顧客の獲得が順調に進展している。また、昨年7月に事業を承継したゴメス・コンサルティング事業の売上も寄与した。ランサムウェアなどをはじめとするセキュリティ事故の増加に伴い、「セキュリティコンサルティング」のニーズが拡大。また、またクレジットカード業界のセキュリティ基準である、PCI DSSの準拠支援や、海外送金ネットワークSWIFTのセキュリティ標準への監査支援については新サービスを提供開始したこともあり、大きな増収になった。

 「脆弱性診断」は部門の売上が前年同期比4.9%増となった。顧客数、案件数ともに常に多い部門だが、特に、スマートフォンアプリに対する脆弱性診断は前年比の2.3倍となっており、担当エンジニアのトレーニングを強化するなど体制を整備して対応している。また、最近はランサムウエア対策やクラウド環境の診断といった、市場の変化に対応した新しいタイプの診断の引き合いも非常に多くなっているという。

 そして、「情報漏えいIT対策」は、昨年末からのサイバー攻撃の増加に伴い、セキュリティ事故対応が急増し、加えて、EDR(PCなど「エンドポイント」と呼ばれる機器において、不審な挙動を検知する新たなソリューション)という監視運用サービスが前年同期比17%増と伸びるなど、部門売上が前年同期比7.8%増収となった。同社は、クレジットカード情報の事故を取り扱える数少ない機関であるため、案件が集中する場合も多くあるため、社内の人員育成や協力会社との協力体制の構築を推進しているという。(イメージ写真提供:123RF)