インベスコ・アセット・マネジメントが設定・運用する『世界のベスト』=「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)/<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)/<為替ヘッジなし>(年1回決算型)」に資金流入が加速している。4ファンド合計の月次資金流入は2017年1月以来、22年7月で67カ月連続となり、2022年6月の資金流入額は約126億円と月間純流入額において過去最高を記録し、7月にはそれを更新して約136億円の資金流入額になった(7月は推計値)。純資産残高が約1700億円と4コース中最大で資金流入の中心になっている「<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」は、7月の純資金流入額が約133億円と投信業界全体の公募アクティブ型ファンドの中で第1位になった。

 「世界のベスト」は、世界中の先進国企業約2万社の株式の中から、成長+配当+割安を追求して“世界のベスト”といえる株式に厳選して投資する世界株式ファンド。設定は現在の「毎月決算型」2本(2016年9月に決算期を毎月に変更)が1999年1月で、20年以上の運用実績がある。その後、「年1回決算型」2本を2018年10月に追加した。投資家の多彩な投資ニーズを満たすように決算の回数と為替ヘッジの有無で、<為替ヘッジあり>(毎月決算型)/<為替ヘッジなし>(毎月決算型)、および、<為替ヘッジあり>(年1回決算型)/<為替ヘッジなし>(年1回決算型)の4つのコースをそろえている。

 「<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」コースは、22年6月末時点での1年トータルリターンが11.19%で、同ファンドが属するカテゴリー(国際株式・グローバル・含む日本・為替ヘッジなし)の平均マイナス3.25%に対し、優れたリターンを残している。一方、リスク(標準偏差)はカテゴリー平均が18.99%のところ、同ファンドは15.43%と平均を下回り、効率性の高い運用を実現している。

 同ファンドの運用は、英国ヘンリーに拠点を置くグローバル・エクイティ・チームが担当している。ヘンリーは学園都市であるオクスフォードに隣接し、欧州金融マーケットの中心地であるロンドンからは距離がある。それだけに、チームのメンバーは、集中して銘柄選定やポートフォリオの構築に取り組むことができる。また、ヘンリーにはマルチアセットの運用チームや債券の運用チームもあり、チーム内だけではなく、チーム間での情報交換や運用についての議論が日常的にできることも、同ファンドの安定的な運用成績に寄与していると考えられる。

 同社代表取締役社長兼CEOである佐藤秀樹氏は、「株式市場がボラティリティを高める中でも、20年を超える運用実績と、安定した分配実績や多様なコースをご用意していることが、投資家のニーズを捉え、この結果に結びついたものと考えています。より良いパフォーマンスをご提供できるように努めてまいります」と語っている。世界的にインフレが高進しているものの、地域の金融政策は急速な利上げを実施している国から緩和基調を維持している国まで様々だ。2020年のコロナ・ショック当初のように、世界が一斉に利下げするような局面と違って、各国それぞれに異なる金融政策が実施されるようになると、アクティブ・マネージャーの投資判断が重要な役割を担うようになる。世界的な大手アクティブ・マネージャーとして知られるインベスコの「旗艦ファンド」といえる同ファンドに投資家の関心が高まっているのも、投資環境が不透明で見通し難いからこそ、同社の運用力に期待したいということなのかもしれない。今後のパフォーマンスに注目したい。(グラフは、「世界のベスト」4コース合計の月次純資金流出入額の推移、過去10年間)