ドル円は東京時間午後に132円50銭近辺まで急落したが、欧州市場では133円台を回復。NYでは朝方PCEデータが高水準だったことで134円60銭まで買われたが続かず。133円20銭前後で越週。ユーロドルは反発。朝方1.0147近辺まで売られたが、そこを底値に上昇。1.022まで買われる。株式市場は3日連続で大幅高。ダウは315ドル、S&P500は57ポイント上昇。アップルやアマゾンなども買われ、ナスダックも228ポイント上昇債券も続伸。長期金利は2.64%台に低下。金と原油は揃って上昇。

6月個人所得               →  0.6%
6月個人支出               →  1.1%
6月PCEデフレータ           →  6.8%
6月PCEコアデフレータ         →  4.7%
7月シカゴ購買部協会景気指数       →  52.1
7月ミシガン大学消費者マインド(確定値) →  51.5
4-6月雇用コスト指数          →  1.3%

ドル/円    133.21 ~ 134.60
ユーロ/ドル  1.0147 ~ 1.0227
ユーロ/円   135.84 ~ 136.68
NYダウ  +315.50 → 32,845.13ドル
GOLD   +12.60 → 1,781.80ドル
WTI     +2.20 → 98.62ドル
米10年国債 -0.027 → 2.649%

【本日の注目イベント】

中 7月財新製造業PMI
独 7月製造業PMI(改定値)
欧 ユーロ圏7月製造業PMI(改定値)
欧 ユーロ圏6月失業率
英 7月製造業PMI(改定値)
米 7月ISM製造業景況指数
米 7月S&Pグローバル製造業PMI(改定値)

先週末の東京市場ではドル円は終始売られる展開で、午後3時過ぎには132円50銭前後までドル安が進みました。7月に記録した139円39銭から6円以上も円高に振れたことになります。筆者は先週、「それでもまだドル高トレンドは変わっていない」とのコメントを残しましたが、その根拠の一つである一目均衡表では、ローソク足が日足の雲の上限に差しかかったところでサポートされているという点がありました。NYでは一転してドルが買われ、134円60銭までドル高に振れましたが、その勢いは続きませんでした。再び133円台前半で推移していますが、現時点でもローソク足は雲の上限付近でもみ合っている状況で、ここから雲の中に入って行くのか、あるいは跳ね返されるのか、重要な値位置にいます。先週末に発表された6月の個人消費支出(PCE)はデフレータで「6.8%」と、過去40年で最大でした。コアデフレータも「4.7%」で、いずれも市場予想は下回っていましたが、高水準であることに変わりはありません。

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はNYタイムズとのインタビューで、「FOMCではインフレ率を2%以下に下げるとの決意で一致している。インフレが2%に低下する軌道に十分乗ってきていると確信するまで、われわれは必要なことを続けるだろう。そこに至るまでには長い道のりがある」と述べています。また、アトランタ連銀のポスティック総裁も公共ラジオNPRとのインタビューで、「米国がリセッション下にあるとは考えていない」と述べ、その上で、「われわれは高インフレに真剣に対応する必要があり、米国経済をより安定的かつ持続的な状態に戻されなければならない」と述べ、今後もインフレ抑制に全力で向かっていく決意を見せています。(ブルームバーグ)

先週は米経済指標で、GDPが2四半期連続のマイナス成長だったことや、PMIが景気拡大と縮小の境目である「50」を大きく下回ったことが、米景気のリセッション入りを示唆し、「今後FRBは大幅な利上げを回避できる」との見方からドル円が大きく売られました。今後のドル円を予想する上で、今後もインフレ指標が極めて重要になりますが、先ずは今週末の「7月の雇用統計」が重要です。引き続き好調な結果を示すようなら、ドル円は買われる可能性がありますが、逆に労働市場にまで景気悪化の影響が大きく出ているようであれば、ドル円が再び下値を試すことになろうかと思います。

ペロシ下院議長のアジア歴訪の公式日程が発表になりましたが、台湾は含まれていません。同議長が台湾訪問を計画していると報じられたことで激しく反発していた中国は30日、台湾海峡で実弾射撃訓練を行っています。台湾訪問の可能性についてペロシ氏は「どこへ行くかは、行ってみればわかる」と煙に巻いたような発言をしていましたが、ここで台湾訪問を避けるようだと、中国の圧力に屈したと見られ、米国の弱腰が批判されることになる一方、強行すれば米中関係をさらに悪化させ、台湾に対する中国の圧力をさらに高めることにもなり、難しい判断になります。ここは一旦無為な争いは避ける可能性が高いとみています。

新型コロナウイルスに感染し、その後陰性が確認されたバイデン大統領でしたが、7月31日午前に受けた検査では「陽性」でした。ホワイトハウスは、陽性反応は2日連読だったと発表しています。ただ、バイデン氏のように経口薬「パキロビッド」を投与されたケースでは、いったん陰性になった後に再び陽性になる「リバウンド現象」が生じることがあるそうです。バイデン氏の担当医師は「陽性結果が2回示されることは意外ではない」とし、「大統領は症状再発がまったくなく、体調は引き続きとても良好だ。現時点で治療を再開すべき理由はないが、経過観察を注意深く続けていく」とコメントしています。

今日から8月ですが、今月もドル円のボラティリティーは高そうで、動きは大きいと思われます。例年の夏とは明らかに異なりますので、「夏休み中」といえども気が抜けません。本日のドル円は132円50銭~134円程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)