臨床現場即時検査(POCT)急速診断製品を手掛ける北京英諾特生物技術(688253/上海)が7月28日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格26.06元に対し、初値は28.24%高い33.42元だった。終値は同26.63%高の33.00元だった。
 
 同社は2006年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。POCT急速診断製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、製品は従来の研究室用検査製品に比べて使用コストが低く、操作の敏捷性が高く、検査がスピーディーで、付帯機器やオペレーターに対する条件が低いといった特徴を持つ。呼吸器病原体の検査製品を主とし、出産育児、消化器疾患、肝炎などの分野向けに急速診断製品を手掛けている。販売先は中国のみならず、アジア、欧州、北米、南米、アフリカの70あまりの国・地域に広がり、品質の高さが広く評価されている。売上構成の9割前後は呼吸器系の病原体検査製品で、特に2020年および21年は新型コロナの検査製品の販売に注力した。
 
 2021年12月期の売上高は3億2690万元(前期比68.48%減)、純利益は1億2025万元(同21.04%増)。22年1〜3月期の売上高は6949万元(前年同期比46.12%減)、純利益は2635万元(同61.85%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の12億946万元(約245億円)は、約29%の3億5309万元を体外診断製品産業化プロジェクトに、約12%の1億4196万元を体外診断製品研究開発プロジェクトに、約21%の2億5567万元を販売・サービスネットワーク構築プロジェクトに、約5%の5874万元を情報化プラットフォーム整備プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)