リチウムイオン電池電解液を手掛ける江蘇瑞泰新能源材料(301238/深セン)が6月17日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格19.18元に対し、初値は70.96%高い32.79元だった。終値は同84.83%高の35.45元。
 
 同社は2017年設立で、20年に株式会社化した。深センメインボードに上場している江蘇国泰国際集団(002091/深セン)の子会社で、リチウムイオン電池材料、シラン結合剤などの化学工業新材料の研究開発、生産、販売を主業務としている。リチウムイオン電子材料分野では、売り上げ全体の91.62%(21年)を占める電池電解液や関連材料を製造する上で必要な重要技術を掌握し、高い品質水準と精度によって顧客市場において高い地位を保っている。リチウムイオン電池電解液の出荷量はこの3年間で中国国内トップ3を保ち続ける。

 また、電気自動車用電池メーカーの世界最大手で寧徳時代新能源科技(300750/深セン)をはじめ、新能源科技、LG化学、村田製作所の子会社・村田新能源など中国内外の著名企業と戦略的提携合意を結んでいる。さらに、ポーランドや韓国などに子会社を設置して、海外事業も積極的に開拓している。
 
 2021年12月期の売上高は52億309万元(前期比186.66%増)、純利益は6億233万元(同134.10%増)。22年1〜3月期の売上高は20億780万元(前年同期比150.84%増)、純利益は2億8776万元(同254.67%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の12億元(約240億円)は、約33%の3億9326万元をポーランド・プルシツェでの年産4万トン動力用リチウムイオン電池電解液プロジェクトに、約26%の3億1309万元を子会社に年産8万トンの新材料生産プロジェクトに、約7%の8893万元を子会社の実験棟建設・既存環境保護施設改良プロジェクトに、約4%の5000万元を子会社のインテリジェント生産改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)