工業用高純度ガスを手掛ける四川僑源気体(301286/深セン)が6月14日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格16.91元に対し、初値は58.96%高い26.88元だった。
 
 同社は2002年設立の民営企業で、11年に株式会社化した。高純度ガスの研究開発、生産、販売、サービスを主業務としており、高純度酸素ガス、高純度窒素ガス、高純度アルゴンガス、医療用酸素ガス、食品用窒素ガス、工業用酸素ガス、二酸化炭素、水素ガス、各種電子ガス、混合ガスなどさまざまなガス製品を手掛ける。顧客は冶金、化学工業、軍需工業、医療、食品などの従来の分野に加え、新エネルギー、半導体、電子情報、バイオ医薬、新材料などの新興産業までと多岐にわたっている。
 
 中国南西地域最大の液化空気分離ガス生産ラインを有し、年産約44万トンの酸素、21万トンの窒素、1万5000トンのアルゴン生産能力を持つ。豊富な水力発電資源とリサイクル技術を用いた製造コストの低さ、液体タンク輸送車80台を含む専用輸送車両90台あまりを保有するなど専門的かつ高効率な物流体制が強みで、中国国内における工業用ガス市場シェアは2020年現在で業界第4位の0.45%である。
 
 2021年12月期の売上高は8億3257万元(前期比13.56%増)、純利益は1億8052万元(同22.86%減)。22年1〜3月の売上高は1億8898万元(前年同期比2.47%増)、純利益は2131万元(同59.14%減)。
  
 新規上場に伴い調達予定の10億元(約200億円)は、2%の2000万元を日産30トンの高純度特殊ガス技術改良プロジェクトに、26%の2億6000万元を日産1100トンの窒素ガス回収環境保護・省エネ技術改良プロジェクトに、38%の3億8000万元を四川省の甘眉工業パーク付帯工業用ガスプロジェクトに、4%の4000万元を総合インテリジェント管理プラットフォーム整備に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)