深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、重慶瑜欣平瑞電子(301107/深セン)が5月13日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1837万株を発行予定で、公募価格は25.64元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は2003年設立の民営企業で15年に株式会社した。汎用ガソリン発動機および末端製品のコア電子制御部品の研究開発、製造、販売を主業務とする。汎用ガソリン発動機点火器の国産化を実現し、10年には国内に先駆けてインバーター発電機用コンバーターを発売するとともに、16年には新エネルギー関連製品事業にも参入した。17〜19年における、汎用ガソリン発動機点火器の世界市場シェアは1位、デジタルインバーター発動機用コンバーターの世界市場シェアは3位。
 
 中国で生産されるガソリン発動機および末端製品の80%は輸出用であり、世界生産量の40〜50%を占めている。生産台数は2003年の355万台から20年には3346万台と、年平均14%のペースで増加した。輸出用発動機は主に重慶市、江蘇省、浙江省、福建省などで多く生産されており、中でも重慶市と江蘇省だけで輸出総額の70%を占める。2015〜19年の中国の発動機輸出額は30億米ドル前後で推移しており、19年は前年比9.50%元の33億9000万ドルだった。
 
 同社は規範的な管理体制、確かな製品品質により中国や日本、米国の顧客から高い評価を得ており、高いブランド知名度を持っていること、充実した技術開発体制、点火器年産1000万個、コンバーター年産45万個など大規模な生産能力を確保して低コストによる生産を実現していることなどを強みとする一方で、資金力と人的資源の不足が今後のさらなる発展にあたっての大きなネックになっている。また、米中貿易摩擦による追加関税、市場競争の激化、原材料である電子部品や金属材料などの価格高騰、地球温暖化対策に伴う化石燃料から新型エネルギーへのシフトなどが業績リスクとして存在する。
 
 2021年12月期の売上高は6億5502万元(前期比60.16%増)、純利益は8211万元(同41.33%増)。22年1〜3月期の売上高は1億7050万元(前年同期比18.34%増)、純利益は1814万元(同0.06%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)