上海証券取引所の科創板に上場している、上海硅産業集団(688126/上海)が5月10日、フィンランドの子会社による約30億元規模の200ミリメートル半導体シリコンウエハー生産拡大プロジェクトを発表した。
 
 同社は2015年設立で、20年4月に上海科創板に上場した。半導体シリコンウエハーの研究開発、生産、販売を主業務としている。中国大陸で最大規模の半導体シリコンウエハー製造企業の一つで、中国大陸でいち早く300ミリメートル半導体シリコンウエハーの量産、販売を実現した。主要製品は300ミリメートルの研磨ウエハー・エピタキシャルウエハー、200ミリメートル以下の研磨ウエハー・エピタキシャルウエハー、200ミリメートル以下のSOIウエハーで、メモリーチップ、画像処理チップ、汎用プロセッサ、パワーデバイス、センサー、RFチップ、アナログチップ、ディスクリート素子などに応用されている。
 
 2021年12月期の売上高は24億6683万元(前期比36.19%増)、純利益は1億4611万元(同67.81%増)。22年1〜3月期の売上高は7億8644万元(前年同期比47.09%増)、純損失が1515万減(前年同時期は906万元の純利益)。
 
 同社が10日に発表した公告によれば、同社の100%子会社で200ミリメートル以下のシリコンウエハーを製造、販売するフィンランドのOkmeticが、3億8800万ユーロ(約29億5000万元)を投じて、200ミリメートル半導体研磨ウエハーの生産ラインを拡張する。プロジェクトは2期に分けて実施し、第1期完了時で年産157万2000枚、第2期完了時で年産313万2000枚の生産能力を実現する見込みだ。
 
 同社は、プロジェクト完了によりハイエンドのセンサー、RF、パワーデバイス向け200ミリ半導体研磨ウエハー製品の生産能力が拡大し、5G、自動車電子、IoTなどの分野における市場シェア拡大、競争力強化が見込めるとしている。また、同社のグローバル戦略を積極的に進める上での重要なアクションであると説明した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)