上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、嘉環科技(603206/上海)が4月20日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。7630万株を発行予定で、公募価格は19日に発表する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は1998年設立の民営企業で、2020年に株式会社化した。通信技術サービスを手掛けるハイテク企業で、主な業務はネットワーク構築、ネットワークの運営・保守、情報通信システムソフトウェアのテスト、政府・企業向けインテリジェント化、ネットワーク最適化、ICTトレーニングなどである。華為科技、中興通訊、烽火通信などの通信設備業者、中国移動、中国電信、中国聯通などのプロバイダーのほか、行政、電力、交通、インテリジェント家具、金融、放送などの様々な分野の行政機関、企業を顧客に持つ。
 
 2021年12月期の売上構成は、ネットワーク構築が36.01%、ネットワーク運営・保守が14.89%、情報通信ソフトウェアテストが12.72%、政府・企業インテリジェント化が22.84%、ネットワーク最適化が11.75%、ICTトレーニングが1.79%となっている。
 
 ネットワーク基礎技術の発展に伴い、情報通信技術サービスを必要とする分野はますます広がっている。また、5G通信基地局、データセンター、IoTに代表される新型インフラ整備、社会のデジタル化に伴い、通信技術関連業界は急成長の段階に入っている。2020年の中国におけるサービス業、工業のデジタル経済普及度は40.7%、21.0%となっており、なおも大きな発展の潜在力を秘めている。
 
 同社はコアネットワーク、無線ネットワーク、データ通信ネットワーク、伝送ネットワーク、アクセスネットワーク、クラウドアプリケーション、ビッグデータ、人工知能(AI)など、情報通信に関する幅広い分野の技術を網羅し、顧客に一体的なサービスを提供できること、中国国内の31省、自治区、直轄市をカバーする全国的なサービス網を持っていること、中国国内の通信事業大手を顧客とし、高い信頼を得ていることなどを強みとする一方で、経営規模や資金力の制約によりハイレベルな技術人材の確保が不十分であるといった課題を抱えている。
 
 2021年12月期の売上高は35億5474万元(前期比21.50%増)、純利益は2億1039万元(同28.62%増)。22年1〜3月期の業績予測は売上高が約6億8000万〜7億1000万元(前年同期比約20〜25%増)、非経常損益を差し引いた純利益が約1800万〜2300万元(同約30〜60%増)となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)