ドル円は126円台で堅調に推移。NYでは債券、株式市場が休場だったため、動きは緩慢。ドル円は東京時間に126円68銭前後まで上昇。ユーロドルは下値を試すも、1.08台で推移。前日の1.07台半ばから反発するも限定的。

4月NY連銀製造景況業指数  →  24.6
3月鉱工業生産        →  0.9%
3月設備稼働率        →  78.3%

ドル/円   126.31 ~ 126.56
ユーロ/ドル 1.0803 ~ 1.0819
ユーロ/円  136.47 ~ 136.87
NYダウ     → 34,451.23ドル
GOLD     → 1,974.90ドル
WTI      → 106.95ドル
米10年国債   → 2.827%

【本日の注目イベント】

中 3月小売売上高
中 3月鉱工業生産
中 1-3月GDP
米 4月NAHB住宅市場指数
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、オンラインイベントで講演
米 企業決算 → バンク・オブ・アメリカ
加 3月住宅着工件数

先週末のNYは、「グッドフライデー」のため、為替市場以外は休場でした。NYでは大きな動きは見られませんでしたが、東京時時間の午後3時半過ぎに126円68銭前後までドル高が進む場面がありました。ドル円は先週、直近の高値「125円86銭」を上抜けしてからも、さらに上昇の勢いを増し、126円台後半までドル高が進んでいます。週明けの18日も、早朝には126円73銭まで上昇しています。市場関係者の多くが「130円が目先の節目」といった声を唱えるようになってきましたが、日米金利差の拡大だけではなく、今や貿易赤字や、今後は経常収支の赤字も予想されるなど、「構造的」にも円が売られ易い状況になっています。今後円安がさらに進んだ場合、果たして130円で止まるのかどうか、非常に不透明です。多くの相場がそうであるように、「オーバー・シュート」することを考えれば、一時的にはさらに円安が進む可能性も否定できません。

総務省が15日に発表した「人口推計」では、2021年10月時点での出生児数は、83万1000人と前年よりも4万人減少する一方、死亡者数は144万人で、差し引き64万人も総人口が減ったことが明らかになりました。これは、この1年で鳥取県の総人口以上が減少したことになり、日本の総需要やGDPの減少という意味でも、円安材料と見ることもできそうです。日本の人口は確実に減少しており、出生児数が死亡者数を下回るのはこれで15年連続ですが、さらに65歳以上の高齢者の総人口に占める割合も28.9%と過去最高です。いずれ人口の3人に1人が高齢者という時代は迫っています。要は「少子高齢化」の波がさらに加速しているということです。今回のロシアのウクライナ侵攻でも円が売られ、かつての「有事の円」、「避難通貨としての円」は見る影もありません。果たして足許の円安は「130円」で止まるのでしょうか。

ロシアがウクライナの掌握を目指し、さらに厳しい姿勢を強めています。ロシア側は湾岸都市マリウポリに残るウクライナ軍に17日、日本時間17日午後7時までに武器を捨てて投降すれば命は保証すると呼び掛けましたが、ウクライナ軍は呼び掛けには応じていないようです。ウクライナのシュミハリ首相は、マリウポリは陥落していないと声明を発表しています。ロシアの、いわば「最終通告」にも応じなかったことで、ロシアの攻撃はさらにエスカレートする可能性があり、生物・化学兵器の使用もあるのではと予想されています。ウクライナのゼレンスキー大統領は、バイデン大統領のウクライナ訪問を期待すると述べています。イタリアのドラギ首相は、「ロシアのプーチン大統領と話すのは無益かつ、時間の無駄だとの見解に賛同し始めている」とコメントし、「彼らが子供や女性にしたこと、大虐殺に伴う戦争の恐ろしさは、交わされる言葉や電話とはまったく関係ないとの印象を持っている」と話しています。(ブルームバーグ)

本日は連休明けの米債券市場の動きに注目しています。先週木曜日には2.83%近辺まで上昇して取引を終えた10年債利回りが、一段と上昇し3%台に乗せるのかどうかといった点です。本日のドル円は126円10銭~127円10銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)