ピクテ投信投資顧問が設定・運用する「ピクテ・エコディスカバリー・アロケーション・ファンド(年2回決算型)為替ヘッジなし(愛称:エコディスカバリー)」は、2021年のトータルリターンは24.02%となり、2021年12月末時点における過去3年間のトータルリターン(年率)は32.18%と、類似ファンド分類(国際株式・グローバル・含む日本・為替ヘッジなし)内では上位9%(215本中第19位)という優れた運用成績を残している。ファンド オブ ザ イヤー2021「ESG型」部門で優秀ファンド賞を受賞した。同社の投資戦略部ストラテジストの田中純平氏に、同ファンドの特徴とESG(環境・社会・企業統治)関連分野の今後の見通しについて聞いた。
 
 ――ファンドの特徴は?

 主に世界の環境関連企業の株式に投資を行い、信託財産の成長を目指すファンドです。環境問題という大きなテーマの中で、環境関連ビジネスに影響を及ぼす様々な要因や市場動向に鑑み、投資妙味がある分野・銘柄を厳選し、機動的に運用を行います。

 環境問題を「エネルギー効率化」、「省資源化」、「汚染防止」、「廃棄物処理・リサイクル」、「再生可能エネルギー」、「環境サービス」、「持続可能な農業」、「水供給およびテクノロジー」という8つのテーマに分けた上で、現在は、クリーンエネルギーに関連する「エネルギー効率化」「省資源化」、そして、「再生可能エネルギー」に注目しています。

 ――ESG関連としてのポイントは?

 当ファンドは、ESG投資の中でも気候変動などの環境問題の解決に貢献する企業を応援するファンドとなっています。産業革命以降、化石燃料による世界のCO2の排出量は年々増加傾向にあり、世界的な気候変動の要因となっています。そのため、主要各国・地域はCO2の排出を実質ゼロとするカーボンニュートラル目標を掲げて国家レベルで脱炭素戦略に取り組み始めています。

 CO2の排出量を減らすには、化石燃料から再生可能エネルギーへのシフトや、ガソリン車から電気自動車へのシフト、さらには、省エネ化が必要になってきます。当ファンドではこのようなクリーンエネルギー化による恩恵を受ける環境関連企業の株式に注目しています。

 ――ESG分野の今後の見通しは?

 主要各国・地域が掲げるカーボンニュートラル目標は、米国、欧州連合、日本が2050年、中国が2060年となっています。ずいぶん先の長い話に聞こえてしまいますが、実は、クリーンエネルギー投資という観点では、2020年代に急拡大するとの予測があります。

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によりますと、2019年から2030年にかけて追加年間発電能力は太陽光で223%増加、風力発電で233%増加し、電気自動車台数の総数も約48倍増加すると予測されています。このため、特に2020年代において、クリーンエネルギー投資が注目される可能性があります。

 ――「ESG投資」への期待は?

 弊社だけでなく、今世界的に、環境、社会、企業統治に関連した問題について考慮した投資が注目を集めています。国連が金融機関や機関投資家に対してESGへの取り組みを考慮・反映すべきとした世界共通のガイドラインである「責任投資原則」に賛同した署名機関は年々増加し、2006年から2020年までの15年間でその署名機関の運用残高は約16倍、金額にして100兆ドルを超えています。

 ESG中でも特に環境問題は、グローバルで取り組むべき喫緊の課題となっておりますので、ESGを重視した投資マネーが環境関連企業の株式に流入することが期待されます。

 ――最後に投資家の方々へのメッセージは?

 ますます深刻化する気候変動は人類共通の課題であり、避けることができない問題です。当ファンドでは、その重大課題の解決に貢献する環境企業を応援するファンドになっています。ぜひ皆様の投資の力で、この課題解決に取り組む企業を応援するファンドとしてご注目いただきますと幸いです。(グラフは、「エコディスカバリー」過去3年間のパフォーマンス推移)(情報提供:モーニングスター社)