RFフロントエンド製品設計を手掛ける唯捷創芯(天津)電子技術(688153/上海)が4月12日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格は66.60元に対し、初値は30.30%低い46.00元だった。
 
 同社は2010年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。RF(高周波)フロントエンドモジュールの研究開発、設計、販売を行うファブレス経営の半導体企業。中国国内では最も早い時期にRFフロントエンドモジュールの開発、設計に従事した企業の一つである。
 
 主な製品は売上高の95%以上を占めるRFパワーアンプモジュールで、2019年に中国で5G通信の商用が始まった際には速やかに5G向けパワーアンプを開発、20年には量産を実現した。他にRFスイッチ半導体チップ、Wi−FiRFフロントエンドモジュール、受信側モジュール製品などを手掛ける。製品はスマートフォン、タブレットパソコン、無線ルーター、ウェアラブル端末などに広く用いられており、小米(シャオミ)、OPPO、vivoといった中国の大手スマートフォンブランドや華勤通訊など著名モバイル端末ODM企業を顧客に持つ。

 2021年12月期の売上高は35億856万元(前期比93.80%増)、純損失は6679万元(同14.07%損失減)で、非経常損益を除いた純利益は1631万元。22年1〜3月期の業績予測は、売上高が8億5000万〜9億5000万元(前年同期比1〜13%増)、純利益が3600〜8600万元で、前年同期の赤字から黒字転換する見込み。
 
 新規上場に伴い調達予定の24億8721万元(約490億円)は、約53%の13億800万元をIC(集積回路)生産・測定プロジェクトに、約27%の6億7921万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)