海創薬業(688302/上海)が4月12、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格42.92元に対し初値は4.47%低い41.00元だったが取引開始後にさらに急落、前場の終値は同29.40%安の30.30元だった。
 
 同社は2013年設立で、20年に株式会社化した。重水素化技術およびPROTAC(タンパク質分解誘導キメラ分子)技術プラットフォームに基づく腫瘍、代謝性疾患など重大疾患分野の新薬研究に取り組む。現在10項目の研究開発を進めており、複数の製品が中国内外で第2相、第3相の臨床試験段階に入っている。ブラジルで第2/3相臨床試験段階に進んでいる重水素化医薬品HC−119は新型コロナウイルス治療薬として期待されている。21年8月現在で、同社は中国国内で35件、国外で27件の特許を取得している。
  
 2021年12月期の売上高はなく、純損失が3億167万元(前期比37.50%の損失減)。22年1〜3月期の業績予測では、売上高はなく、純損失は8951万〜1億940万元(前年同期比79〜119%の損失増)となっている。製品の商業生産が実現していないため利益が出ておらず、今後も臨床研究を完了し中国国内や世界で発売認可を得るには長い時間が必要であるため、向こう数年間は利益が出ない可能性がある。
 
 新規上場に伴い調達予定の25億395万元(約492億円)は、約25%の6億2483万元を研究開発生産拠点建設プロジェクトに、約57%の14億2912万元をイノベーション薬研究開発プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)