寧波天益医療器械(301097/深セン)が4月7日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格52.37元に対し初値は4.56%安い49.98元だったが、取引開始直後から大幅に上昇して公開価格を上回り、一時76.80元の高値をつけた。終値は公開価格を20.93%上回る63.33元だった。
 
 同社は1998年設立の民営企業で、2016年に株式会社化した。血液浄化、病棟ケア分野の高分子消耗品などの医療機器の研究開発、生産、販売を主業務とする。比較的早い時期から同分野に特化し、中国国内では高いブランド力を持っており、体外血液循環チューブに関する国家標準制定にも参加している。
 
  主要製品は体外血液循環チューブ、単回使用の血管穿刺器具、使い捨て酸素チューブ、フィーダー、栄養チューブなど。中国全土に販売網を持つほかに、アジア、欧州、北米、南米、アフリカの各国・地域にも輸出しており、21年1〜6月期の売上比率は国内販売が83.22%、国外販売が16.78%。売上ベースで19年における中国の体外血液循環チューブ市場シェア第2位である。
 
 2021年1〜12月期の売上高は4億1473万元(前期比9.46%増)、純利益は7829万元(同10.16%減)。22年3月期の業績予測は、売上高が8000万〜1億元、純利益が900万〜1300万元となっている。
 
 新規上場に伴い調達予定の5億1000万元(約99億円)は、約47%の2億3900万元を年産4000万セットの血液浄化器材生産ライン建設プロジェクトに、約15%の7900万元を年産1000万セットの無菌加湿酸素吸入装置生産ライン建設プロジェクトに、約18%の9200万元を総合研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)