深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、新華都特種電気(301120/深セン)が4月7日、新規上場(IPO)に向けた公募を開始する。6192万株を発行予定で、公募価格は6日に発表する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
 
 同社は1985年に集団所有制企業の北京市華郷変圧器廠として設立され、2001年に有限会社化、10年に株式会社化した。周波数変換器メーカーで、各種特種変圧器、リアクトルの研究開発、生産、販売および付帯製品の販売を主業務としている。中国製周波数変換器のパイオニアであり、中国初の周波数変換器の開発、生産に成功した実績を持つ。
 
 速度調節用周波数変換器はコンパクトでありながら高精度高機能で信頼性が高く、操作や通信が行いやすいという長所を持っており、鉄鋼、非鉄金属、石油、石油化学、化学繊維、紡績、機械、電力、電子、建材、石炭、医薬、製紙、射出成形、都市水道、汚水処理、セントラル空調といった分野に広く応用されている。中国は世界の主要な高圧周波数変換器の生産国で、国内外の著名なメーカーが中国国内に工場を設けて生産、研究開発を行っている。中国の市場規模は年々拡大しており、2026年には221億元に達するとみられる。
 
 同社は1997年に周波数変換器の生産を開始して以降関連の技術を蓄積し、現在までに中国内外合わせて68件の特許を取得するなど業界において高い技術力を持つ。また、性能とコストを重視し、様々な業界やユーザーによる多種多様なニーズ、指標にスピーディに対応するための自動化設計技術、確かな品質管理体制、シュナイダーエレクトリック、ABB、シーメンス、富士電機、日立、ロックウェル・オートメーションなど国内外の大手企業を顧客に持つといった強みを持つ。

 一方で、周波数変換器市場が拡大を続ける中で、ニーズを満たすだけの生産能力が不足している点がボトルネックだ。また、売上高の90%以上を周波数変換器に依存する状態が続いていること、工業、製造業に顧客が集中していることが経営上のネックになっており、製品ラインナップの強化による市場拡大、顧客開拓が同社にとっての大きな課題である。
 
 2022年12月期の売上高は4億799万元(前期比19.75%増)、純利益は8429万元(同1・57%増)。22年1〜3月期の業績予測は、売上高が8150万〜8435万元(前年同期比29.97〜34.52%増)、純利益が1225万〜1275万元(同23.22〜28.21%増)となっている。(編集担当:今関忠馬)