高分子材料メーカーの広州鹿山新材料(603051/上海)が3月16日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格25.79元に対し、初値は20.01%高い30.95元だった。取引開始後に価格がさらに上昇し、上海メインボードの上場初日における値幅制限となる同44%高の37.14元の高値をつけた。終値も37.14元だった。
 
 同社は1998年設立で、2009年12月に株式会社化した。環境に優しく高性能な高分子ホットメルト接着剤の研究開発、生産、販売を主業務とする。製品は複合建材、石油・ガス用パイプ、高バリア包装、太陽光発電、フラットパネルディスプレイなど広い分野に応用されており、中国国内のみならず多くの国・地域の顧客に製品やソリューションプランを提供している。自然分解性が高く環境に優しい材料、医療用材料などの新製品開発にも積極的に取り組む。
 
 2021年1〜6月期の売上構成ではポリオレフィン系ホットメルト接着剤顆粒が全体の50%以上を占め、太陽光電池向けを主とするホットメルト接着フィルムが34.01%となっている。同社は国家級のハイテク企業として、国内をリードするホットメルト接着材料研究開発センターを持ち、国家規格2項目、業界規格3項目の制定に参加したほか、100件の国内特許を取得している。
 
 2021年12月期の売上高は16億9320万元(前期比67.39%増)、純利益は1億1350万元(同1.93%減)。22年1〜3月期の業績予測は、売上高が3億6000万〜4億元(前年同期比18.62〜31.80%増)、純利益は2950万〜3250万元(同0.89〜11.15%増)となっている。
 
 新規上場に伴い調達予定の5億2245万元(約100億円)は、約9%の4787万元を機能性ポリオレフィンホットメルト接着剤生産拡大プロジェクトに、約11%の5620万元を機能性ポリオレフィンホットメルト接着剤技術改良プロジェクトに、約14%の7253万元をTOCF光学フィルム生産拡大プロジェクトに、約9%の4585万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)