軍用通信設備などを手掛ける珠海高凌信息科技(688175/上海)が3月15日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格51.68元に対し初値は3.25%低い50.00元だった。取引開始後も続落しており、終値は公開価格を10.99%下回る46.00元だった。

 同社は1999年設立の民営企業で、2016年に株式会社化した。軍用電信ネットワーク通信設備、環境保護IoTアプリケーション製品、ネットワーク・情報セキュリティ製品の研究開発、生産、販売とともに、総合的なソリューションプランの提供を行うハイテク企業である。2021年1〜6月期の売上構成は軍用電信ネットワーク通信設備が42.93%、環境保護IoT関連が27.61%。
 
 軍用の通信設備や民間用ネットワークセキュリティは高い技術が求められる分野であり、2020年には売上高の15.48%に相当する額を研究開発に投入した。自社の製品開発センターでの研究開発に加え、軍隊や政府機関、研究機関との間で多くの共同研究室や開発センターを設けており、ハイレベルな研究開発能力を確保している。
 
 2021年12月期の売上高は4億9525万元(前期比24.57%増)、純利益は1億1904万元(同8.87%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の15億207万元(約279億円)は、約13%の1億9400万元を内因性セキュリティ通信システム改良プロジェクトに、21%の3億1997万元を通信ネットワーク情報セキュリティ・ビッグデータ運営製品改良プロジェクトに、約10%の1億5047万元を生態環境モニタリングおよびデータ応用改良プロジェクトに、約19%の2億8512万元を内因性セキュリティ擬態防御ベースプラットフォーム構築プロジェクトに、約17%の2億5249万元を内因性セキュリティクラウド・データセンター研究プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)