上海証券取引所の科創板に上場している、思瑞浦微電子科技(蘇州)股フェン(688536/上海)が3月14日、2021年12月期の決算報告を発表し、売上、純利益ともに前期比で100%を超える大幅増になったことを明らかにした。
 
 同社は2012年設立の民営企業で、20年9月に上海証券取引所科創板に上場した。アナログ集積回路(IC)の研究開発、生産、販売を主業務とし、シグナルチェーン、アナログ電源ICチップ、デジタル・アナログ混在回路アナログフロントエンド、組み込みプロセッサ、演算増幅器、コンパレータ、AVアンプ、アナログスイッチ、インターフェース回路、データ変換ICチップ、アイソレータ、基準電圧IC、リニアレギュレータ、DC/AC変換器、電源監視IC、モータ駆動および電池管理ICなどの製品を手掛けている。
 
 報告によれば、21年12月期の売上高は13億2594万元で前期比134.06%増、純利益は4億4353万元で同141.32%増となった。
 
 大幅な増収増益となった要因について同社は、下流市場の需要が旺盛なシグナルチェーン製品の売上高が前期比で88.63%増と大きく伸びたことに加え、電源監視やモーター駆動IC製品など電源管理分野製品の量産が段階的に実現し、電源管理製品の売上高が前期比で13倍以上となったことを挙げた。また、電源管理製品の急成長により、これまでシグナルチェーン製品に大きく偏っていた売上比率もやや改善された。さらに、新製品の投入によって電源管理IC製品の粗利率が前期に比べて21.13%ポイント上昇して50.37%に達し、売上とともに純利益の増加にも繋がった。
 
 同社は、アナログIC分野で培った技術や経験を活かし、組み込みプロセッサ分野の研究開発に取組んでいるほか、新エネルギー自動車向けIC製品を始め、通信分野、グリーンエネルギー分野の市場開拓、製品研究を強化している。21年12月期の研究開発投資額は前期比145.60%増の約3億元となり、研究開発技術者も約2倍の275人にまで増やした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)