上海証券取引所のメインボードに上場している、半導体製造用リン酸などを手掛ける湖北興発化工集団(600141/上海)が3月5日に2021年12月期の業績速報を発表し、大幅な増収増益となったことを明らかにした。
 
 同社は1994年に株式会社として設立、99年6月に上海メインボードに上場した。リン鉱石の採掘および販売や、リン酸塩、リン肥料などの肥料、グリホサートなどの農薬、有機ケイ素、半導体製造用の硫酸、リン酸などの電子化学品、食品添加物の生産、販売を行う。鉱産・発電・化学工業の一体化、リン・ケイ素塩の協同、鉱物・肥料・化学工業の結合を経営モデルとし、業界内で主導的地位を確保している。国際化戦略を積極的に進めており、販売ネットワークはアジア、欧米、アフリカの110カ国・地域に広がっている。
 
 速報によれば、2021年12月期の売上高は236億815万元で前期比28.88%増、純利益は41億3783万元で同581.95%増となった。
 
 純利益が約7倍の大幅増となった要因として同社は、化学工業業界が好況期を迎え、有機ケイ素、主力製品であるグリホサート、ジメチルスルホキシド、黄リンなどの需要が伸びて販売価格が大幅に上昇するなか、安定した生産を実現したことを挙げた。また、子会社である宜都興発化工有限公司の年産300万トン低品位リン鉱石プロジェクト、同社が出資している宜昌星興藍天科技有限公司の年産40万トンアンモニア合成プロジェクトがそれぞれ生産を開始したこと、さらに、電子産業向け高純度化学製品市場開拓が奏功し、半導体企業向けの高純度リン酸、硫酸、混合溶液などの高付加価値製品の販売が顕著に増加したことも、業績を大きく向上させる原動力になったとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)