ロンドン市場などが休場のこともありドル円は小動き。東京市場では114円95銭まで買われる場面があったが、NYでは114円台後半に終始し、値幅も17銭にとどまる。ユーロドルはやや水準を下げ1.13を挟む展開。ダウは5日続伸したものの、ナスダックとS&P500は反落。世界で1日当たりの感染者数が過去最多を記録したことなどへの懸念が広がる。債券は横ばい。長期金利はほぼ変わらず1.48%台で推移。
金は反発。原油は5日続伸し、約1カ月ぶりに76ドル台に乗せる場面も。

10月FHFA住宅価格指数         →  1.1%
10月ケース・シラ-住宅価格指数      →  18.4%
12月リッチモンド連銀製造業景況指数    →  16

ドル/円     114.71 ~ 114.88
ユーロ/ドル   1.1290 ~ 1.1332
ユーロ/円    129.61 ~ 130.18
NYダウ    +95.83 → 36,398.21
GOLD     +2.10 →  1,810.90ドル
WTI     +0.41  →  75.98ドル
米10年国債  +0.005 → 1.481%

【本日の注目イベント】
欧   ユーロ圏11月マネーサプライ
米   11月中古住宅販売成約件数

ドル円は昨日の東京市場で114円95銭まで上昇する場面がありましたが、115円台乗せには至っていません。ロンドン市場など、英国系の国では引き続き休場であったことから、NYでも動きはほとんどなく、年末相場の様相を呈してきました。一方WTI原油価格は76ドル台を回復する場面があり、約1カ月ぶりの高値を付けています。オミクロン株の感染が拡大するものの、ロックダウンなど厳しい行動制限を規制すうことにはならないとの見方や、米航空旅客輸送量の増加を示す統計が、需要の底堅さを示すものと受け止められ原油価格を押し上げています。原油価格の動きもこのところ大きく、2022年に向けてさらに上昇し、再び10月に記録した85ドルを目指すのかどうかが注目されます。2022年を「インフレと闘う年」とすれば、原油価格の動向が大きなカギを握っていると言えます。

新型コロナウイルスは世界で1日の感染者数としては過去最多を記録するなど、感染拡大が続いています。米疾病対策センター(CDC)は、米国のコロナ感染症例でオミクロン株が占める割合は12月25日までの週に「58.6%」との推計を示しています。従来推計の「73%」から下方修正した格好ですが、前週の「22.5%」からは大きく上昇しており、デルタ株の割合(推計41.1%)をも大きく上回っています。また同センターのデータによると、26日時点での新型コロナ新規感染者数の7日間平均は20万6577人と、過去最多を記録した今年1月11日を約18%下回る水準で、入院患者数の7日間平均は8964人に増加したものの、1月のピーク時の半分に過ぎないことを報告しています。

一方イギリスの免疫学者であるオックスフォード大学のジョン・ベル教授はオミクロン変異株について、「1年前のコロナとは同じ病気ではない」と述べ、同変異株の性質が比較的穏やかだとする見解を示しました。同教授はBBCラジオの番組で、「集中治療室が満床で、多くの人が若くして亡くなっていくという1年前に見られた恐ろしい状況は、私の見解では今や過去のものだ。こうした傾向は続く可能性が高いと安心すべきだと思う」と話しています。(ブルームバーグ)オミクロン株の特性をまだ特定できないまでも、現時点で報告されたデータが示す限り「感染力は強いものの、重症化へのリスクはデルタ株に比べ低い」というものに、帰結しそうな気配です。もちろん、まだ安心するのは先の話です。


10月のケース・シラー住宅価格指数は高水準を維持しているものの、上昇率は確実に鈍化しているようです。20都市の住宅価格指数は前年同月比で「18.4%」と、これで、3カ月連続で伸びが減速しています。7月の同指数は「20.02%」まで上昇しましたが、その後ピークアウトしています。都市別ではアリゾナ州のフェニクスが32%上昇し、フロリダ州のタンパとマイアミが28%、26%と続いていますが、上昇率は鈍化してきたようです。コロナ禍の中で住宅価格は高騰してきましたが、余りの高さに一般国民には手が届かないほどの価格になってきたこともあるようです。新築住宅販売件数でもその傾向を見ることができます。

本日もドル円は114円台半ばから後半で推移するものと見られます。予想レンジは114円50銭~115円程度といったところでしょうか。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)