(決算速報)
 巴工業<6309>(東1)は6月10日の取引時間終了後に21年10月期第3四半期累計連結業績を発表した。需要が回復基調となって大幅増収増益だった。そして通期予想を上方修正した。6月4日に続いて2回目の上方修正である。収益拡大基調だろう。株価は第3四半期決算発表前にモミ合いから上放れの形となって年初来高値を更新している。目先的には材料出尽くしの動きが優勢になる可能性もあるが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。
 
■21年10月期3Q累計大幅増収増益、通期予想を2回目の上方修正
 
 9月10日に発表した21年10月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比17.6%増の334億16百万円、営業利益が34.6%増の21億90百万円、経常利益が35.5%増の22億35百万円、親会社株主帰属四半期純利益が55.4%増の16億70百万円だった。中国向けを中心とする海外の好調が牽引して大幅増収増益だった。
 
 機械製造販売は売上高が24.0%増の92億26百万円、営業利益が11.3%増の6億48百万円だった。国内はやや伸び悩んだが、中国を中心とする海外向けが84.5%増収と好調だった。化学工業製品販売は売上高が15.3%増の241億89百万円、営業利益が47.6%増の15億42百万円だった。自動車分野を中心に需要が回復し、収益性の高い工業材料・鉱産分野の増収が牽引した。
 
 四半期別に見ると、第1四半期は売上高106億06百万円で営業利益6億49百万円、第2四半期は売上高124億42百万円で営業利益12億85百万円、第3四半期は売上高が103億68百万円で営業利益2億56百万円だった。
 
 通期の連結業績予想は上方修正(6月4日に続いて2回目)して、売上高が20年10月期比14.7%増の450億円、営業利益が23.9%増の28億円、経常利益が23.3%増の28億30百万円、親会社株主帰属当期純利益が39.0%増の21億30百万円とした。配当予想は据え置いて20年10月期比2円増配の50円(第2四半期末25円、期末25円)としている。
 
 化学工業製品販売の需要が急回復し、従来予想に比べて増収増益幅が拡大する見込みだ。修正後の通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.3%、営業利益78.2%、経常利益79.0%、純利益78.4%と順調である。収益拡大基調だろう。
 
■株価は上値試す
 
 株価は決算発表前にモミ合いから上放れの形となって年初来高値を更新している。目先的には材料出尽くしの動きが優勢になる可能性もあるが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。9月10日の終値は2496円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS213円46銭で算出)は約12倍、時価総額は約263億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)