(決算速報)
 アスカネット <2438> (東マ)は9月6日の取引時間終了後に22年4月期第1四半期決算を発表した。新型コロナ影響が和らいで2桁増収となり、営業黒字転換した。通期の増収・営業増益予想を据え置いた。後半に向けて需要が回復ペースを速めることも予想され、会社予想に上振れ余地がありそうだ。収益回復基調を期待したい。株価は年初来安値圏だが調整一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。
 
■22年4月期1Q増収・営業黒字転換、通期増収・営業増益予想据え置き
 
 22年4月期第1四半期の業績(非連結)は、売上高が前年同期比比16.4%増の14億66百万円、営業利益が42百万円(前年同期は40百万円の赤字)、経常利益が42百万円(同0百万円)、四半期純利益が28百万円(同1百万円の赤字)だった。新型コロナ影響が和らいで2桁増収となり、営業黒字転換した。
 
 葬儀関連のフューネラル事業は14.5%増収で32.5%増益だった。葬儀施行件数が回復傾向となり、遺影写真加工収入や葬儀演出ツールなどの売上も回復した。写真集関連のフォトブック事業は16.9%増収で2.5倍増益だった。一般消費者向けは旅行・イベント自粛で厳しい状況が続いているが、プロ写真家向けのウエディング関連において新型コロナ影響がやや和らいだ。空中結像プレートASKA3D関連の空中ディスプレイ事業は41.3%増収だが赤字拡大した。技術開発センター本格稼働に伴って研究開発費が増加した。
 
 通期業績(非連結)予想は据え置いて、売上高が21年4月期比8.6%増の62億70百万円、営業利益が2.7%増の2億85百万円、経常利益が13.9%減の2億85百万円、当期純利益が11.3%減の2億円としている。配当予想は21年4月期と同額の7円(期末一括)としている。
 
 上期は引き続き厳しいが、徐々に新型コロナ影響が和らいで増収・営業増益予想としている。費用面では減価償却費や研究開発費などが増加するが、増収効果で吸収する見込みだ。なお経常利益と当期純利益は前期計上した保険解約益の剥落で減益予想としている。
 
 第1四半期の進捗率は売上高が23.4%、営業利益が14.7%である。やや低水準の形だが、下期の構成比が高い収益特性があることを考慮すれば順調と言えるだろう。後半に向けて需要が回復ペースを速めることも予想され、会社予想に上振れ余地がありそうだ。通期ベースでも収益回復基調を期待したい。
 
■株価は反発の動き
 
 株価は年初来安値圏だが調整一巡して反発の動きを強めている。収益回復基調を評価して出直りを期待したい。9月6日の終値は868円、今期予想PER(会社予想のEPS11円87銭で算出)は約73倍、時価総額は約152億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)