(決算速報)
 カナモト <9678> は9月3日の取引時間終了後に21年10月期第3四半期累計決算を発表した。需要が堅調に推移し、将来を見据えた人財投資などを吸収して増収増益だった。そして通期増収増益予想を据え置いた。災害復旧・防災・インフラなど国土強靭化関連工事で公共投資が堅調であり、通期ベースでも収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。
 
■21年10月期3Q累計増収増益、通期増収増益予想を据え置き
 
 21年10月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6.4%増の1414億55百万円となり、営業利益が2.2%増の108億95百万円、経常利益が10.4%増の115億48百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.1%増の68億26百万円だった。
 
 売上面は中古建機販売が期初計画どおりの売却で減少したが、公共投資を中心に建設関連需要が堅調に推移して増収となり、人財投資などを吸収して増益だった。建設関連は6.8%増収(うち中古建機販売は7.0%減収)で1.1%増益、その他は3.0%増収で14.9%増益だった。
 
 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高476億60百万円で営業利益39億81百万円、第2四半期は売上高475億65百万円で営業利益41億37百万円、第3四半期は売上高462億30百万円で営業利益27億77百万円だった。
 
 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が20年10月期比6.3%増の1903億円、営業利益が5.3%増の150億円、経常利益が6.5%増の152億円、親会社株主帰属当期純利益が6.3%増の90億円としている。配当予想は5円増配の70円(第2四半期末25円、期末45円)である。
 
 中期的需要見通しに対する資産の最適保有と機種構成を確保し、変化に対応したイノベーション、業務効率化や生産性向上などで収益力強化を図るとしている。第3四半期累計の進捗率は売上高74.3%、営業利益72.6%、経常利益76.0%、当期純利益75.8%と概ね順調だった。災害復旧・防災・インフラなど国土強靭化関連工事で公共投資が堅調であり、通期ベースでも収益拡大を期待したい。
 
■株価は調整一巡
 
 株価は上値を切り下げる形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。9月3日の終値は2562円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS238円02銭で算出)は約11倍、時価総額は約993億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)