マルマエ <6264> は半導体・FPD製造装置向け真空部品などの精密切削加工事業を展開している。2月17日の取引時間中に21年8月期第2四半期累計業績予想の上方修正を発表した。半導体分野の受注が想定以上となり、従来の減益予想から一転して大幅増益予想とした。通期予想は据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。株価は1月の昨年来高値圏から一旦反落したが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。
 
■半導体・FPD製造装置向けの精密切削加工事業
 
 半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開している。
 
 半導体分野では、市場成長も背景として、既存顧客からの受注品種拡大、デバイスメーカーの稼働向上による消耗品の拡大を見込み、新規顧客獲得も推進している。FPD分野では、電子ビーム溶接(EBW)を活用した新規顧客獲得や、同業他社の撤退などによる市場シェア拡大を見込んでいる。その他分野ではEBWに続く新技術習得による新分野開拓、リハビリ機器の研究開発などを推進している。
 
■21年8月期2Q累計予想を上方修正、通期も上振れの可能性
 
 2月17日の取引時間中に21年8月期第2四半期累計業績予想の上方修正を発表し、売上高が前年同期比11.5%増の22億50百万円、営業利益が20.9%増の4億40百万円、経常利益が27.0%増の4億33百万円、そして四半期純利益が26.6%増の3億円とした。
 
 従来の減益予想から一転して大幅増益予想とした。半導体分野の受注が想定以上に活況となり、FPD分野の受注も落ち込みが想定よりも少なくなった。利益面では、材料費や外注費などの変動費が少ない受注が増加したことも寄与する。
 
 通期業績(非連結)予想は据え置いて、売上高が20年8月期比7.1%増の47億円、営業利益が13.0%減の7億80百万円、経常利益が8.6%減の7億62百万円、当期純利益が22.1%減の5億38百万円としている。配当予想は3円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)である。
 
 通期は中計目標の売上高70億円に向けて体制構築を推進するため、労務費や減価償却費の増加で減益予想としている。ただし保守的な計画である。下期も受注が順調に推移する見込みであり、通期も上振れの可能性が高いだろう。
 
■株価は上値試す
 
 株価は1月の昨年来高値圏から反落したが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。2月17日の終値は1278円、今期予想PER(会社予想のEPS42円02銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約1.6%、前期実績PBR(前期実績BPS445円69銭で算出)は約2.9倍、時価総額は約167億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)