(決算速報)
 加賀電子 <8154> は2月4日の取引時間終了後に21年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。第3四半期累計は新型コロナウイルスの影響で減収、営業・経常減益だったが、電子部品やEMSの需要が回復意向を強めて第3四半期は営業増益に転じた。そして通期連結業績予想と配当予想を上方修正した。株価は昨年来高値に接近している。上方修正を評価して上値を試す展開を期待したい。
 
■21年3月期3Q累計営業・経常減益、通期連結業績・配当予想上方修正
 
 21年3月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年比13.1%減の2942億66百万円、営業利益が2.8%減の75億17百万円、経常利益が9.3%減の72億30百万円、純利益が2.6倍の127億28百万円だった。純利益はエクセル買収に伴う負ののれん益計上で大幅増益だった。
 
 情報機器事業はテレワーク需要などで13.9%増収、ソフトウェア事業は巣ごもり消費などで12.1%増収と伸長したが、主力の電子部品事業が富士通エレクトロニクスにおける大口商権解消、新型コロナウイルスの影響によるEMSビジネスの需要減少で16.0%減収だった。ただし第2四半期から需要が回復傾向を強めた。
 
 四半期別に見ると、第1四半期は売上高841億30百万円営業利益が16億56百万円、第2四半期は売上高1047億29百万円で営業利益27億78百万円、第3四半期は売上高1054億07百万円で営業利益30億83百万円だった。第3四半期は前年第3四半期(売上高1081億71百万円で営業利益24億93百万円)に対して営業増益に転じた。
 
 通期の連結業績予想(期初時点では未定、8月6日に公表、11月5日に売上高と営業・経常利益を上方修正)は、売上高・利益とも上方修正して、売上高が20年3月期比6.5%減の4150億円、営業利益が10.1%減の90億円、経常利益が16.1%減の85億円、純利益が79.4%増の105億円とした。
 
 従来予想に比べて営業・経常減益幅が縮小する見込みだ。電子部品やEMSの需要が回復傾向を強めている。さらに販管費の縮減効果なども寄与する見込みだ。なお配当予想は期末10円上方修正(特別配当金10円を加算)して70円(第2四半期末30円、期末40円)とした。
 
■株価は上値試す
 
 株価は水準を切り上げて昨年来高値に接近している。上方修正を評価して上値を試す展開を期待したい。2月4日の終値は2564円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS382円30銭で算出)は約7倍、時価総額は約736億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)