ベトナム航空業界に関するシンポジウムが26日に開催され、航空会社やグエン・スアン・フック首相の経済コンサルティング作業部会の専門家などが出席した。

  この席で、格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)と地場不動産会社FLCグループ[FLC]傘下のバンブー航空(Bamboo Airways)の2社は政府に対し、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)と同様に救済措置を適用するよう要請した。

  国会はこれに先立つ17日、HVNの救済措置に関する決議を採択した。決議によると、ベトナム国家銀行(中央銀行)が商業銀行を介して貸付基準利率(リファイナンスレート、現行:年4.0%)の優遇金利でHVNに4兆VND(約182億円)を貸し出すほか、HVNが株主割当増資を実施し資本金を8兆VND(約364億円)増資することも認められた。

  国会の審議では、HVNのみを支援するのではなく、要件を規定した上で、要件を満たした企業に支援措置を適用すべきとする意見も出たが、予算が限られていることから、国営企業であるHVNを特例として救済措置を講じることになった。なお、HVN株は、企業における国家資本管理委員会(CMSC、通称スーパー委員会)が86.2%を保有し筆頭株主となっている。

  民間航空会社向けの救済措置の提案は国会で一度は却下されたものの、VJCとバンブー航空はシンポジウムの席で救済措置を改めて働きかけた形だ。

  VJCのホー・ゴック・イエン・フオン副社長によると、運転資金を確保するために資産の一部を換金し、大幅な賃下げも行っているが、状況は厳しいという。同社はベトナム航空業界が持続可能な成長を遂げられるよう、中央銀行が優遇金利でVJCに4兆VND(約182億円)を貸し出すことを望んだ。フオン副社長は「融資を受ければ、VJCは2023~2025年に借入金を返済する」と述べた。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)