国際通貨基金(IMF)はこのほど、2020年のベトナムの国内総生産(GDP)の成長率予想を+2.4%と発表した。1か月前に発表した予想の+1.6%から+0.8ポイント上方修正した。新型コロナウイルスの抑え込みに迅速に対応したことにより、ベトナムは世界で成長率が最も高いグループに属している。

  IMFアジア太平洋局のエラ・ダブラ・ノリス(Era Dabla Norris)局長が率いるチームは、10月15日~11月13日にオンラインでベトナムとIMF条約第4条に基づく「4条協議」を実施。ベトナム国家銀行(中央銀行)や財政省などの政府高官と意見交換をしたほか、民間企業やシンクタンク、学会、金融機関の代表らと会談した結果として、予想数値を修正した。

  ノリス氏は、「ベトナムがこれまでに行ってきた慎重な財政政策により、脆弱な企業や家計への支援が可能になった。中央銀行の金融緩和政策と一時的な財政支援措置により、流動性に対する圧力が緩和され、資金調達コストが軽減され、信用フローの維持が円滑になった」と評価した。

  2021年の見通しについては、「国内外の経済の正常化が続けば、力強い回復が見込まれ成長率は+6.5%に達する。財政・金融政策は今年よりは低いレベルながら支援的で、インフレ率は4%程度」と予想した。ただし、こうした見通しは新型コロナの状況によって左右されるとしている。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)