ドル円は欧州時間に104円台を回復し、104円22銭近辺まで上昇したが、NYにかけては軟調となり104円台は維持できず。ユーロドルは前日とほぼ同じ動きで、1.18台前半から後半でもみ合う。

 株式市場は反発。朝方は下げて始まったダウはその後プラスに転じ、44ドル高。マイクロソフトやアマゾンが上昇し、ナスダックを押し上げる。テスラは再び最高値を更新。債券は反発。長期金利は0.82%台に低下。金は3日続落。原油は小幅に反落。

新規失業保険申請件数         → 74.2万件
11月フィラデルフィア連銀景況指数  → 26.3
10月景気先行指標総合指数      → 0.7%
10月中古住宅販売件数        → 685万件

ドル/円   103.74 ~ 104.09
ユーロ/ドル 1.1819 ~ 1.1883
ユーロ/円  122.94 ~ 123.32
NYダウ   +44.81 → 29,483.23ドル
GOLD   -12.40 → 1,861.50ドル
WTI    -0.08  → 41.74ドル 
米10年国債 -0.041 → 0.829%

【本日の注目イベント】

日  10月消費者物価指数
欧  ユーロ圏11月消費者信頼感指数(速報値)
独  独10月生産者物価指数
欧  ラガルド・ECB総裁講演
英  英10月小売売上高
米  カプラン・ダラス連銀総裁講演
米  ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
   G20(オンライン)
加  カナダ9月小売売上高

 ドル円は103円台後半からやや上昇に転じ、欧州では104円22銭前後まで買われましたが、NYでは長期金利が低下したこともあり、結局昨日の水準で戻ってきました。短期的な動きを示す「30分足」や「1時間足」を見ると、最も長いローソク200本の移動平均線が最も上に位置し、120本や75本の、短期の移動平均線がその下方にあることから、「短期的にもまだドルの上値は重く」、下落トレンドが継続されていることが理解でます。

 米国内のコロナ感染は引き続き高止まりしており、米疾病対策センター(CDC)は19日、中川日本医師会会長が「秋は我慢の3連休としてください」と発言したように、26日(感謝祭)前後に旅行を自粛するよう国民に訴えています。NY市では公立学校の閉鎖が決められ、レストランでの屋内飲食中止の命令をNY市が発令するのは「時間の問題」とされています。日本でも昨日は新規感染者数が過去最多となる2371人に達しましたが、ポルトガルでも新規感染者数が過去最多を記録しており、コロナウイルスの感染「第2波」、「第3波」が世界中で猛威を振るっている状況です。マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏は、新型コロナウイルスに対する米国の対応を「衝撃的な失敗」と表現しています。一方でファイザーやモデルナに続き、オックスフォード大学と英アストラゼネカが共同開発しているワクチンの第2相試験で、高齢者の強い免疫反応が確認され、最終試験の結果は数週間以内に公表される予定です。またスイスの製薬大手のロッシュのリウマチ治療薬「アクテラム」が重症患者の生存に寄与することが、臨床試験の初期結果から明らかになっています。(ブルームバーグ)

 昨日発表された米新規失業保険申請件数は5週間ぶりに増加して74万2000件でした。前週分も上方修正されており、専門家の間では、米労働市場の緩やかな回復にブレーキがかかった可能性があると指摘しています。新型コロナの感染拡大に伴うロックダウンと、政府による大規模な経済対策の遅れが、経済指標の数字にもジワジワと表れてきた形です。クリーブランド連銀のメスター総裁は「ウイルス感染数の増加は極めて憂慮される。財政政策パッケージがないという事実も、とても心配だ」とブルームバーグとのインタビューで述べています。もっとも、コロナによる景気低迷のリスクは米国だけではありません。今朝の日経新聞は一面トップに「米欧景気、停滞再び」という見出しで、欧州での都市封鎖や米国での制限強化で、景気回復の道のりが中断されるリスクがあると警告しています。当然日本でもそのリスクは高く、「経済活動の維持とコロナ感染の封じ込め」という相反する政策を、どの程度の割合でコントロールしていくのか、難しい判断を迫られている状況です。

 本日のドル円は昨日と同じような動きが予想され、ユーロドルも1.18台前半から後半でやや煮詰まってきた感じです。14時30分に公表される「本日の新規感染者数」の結果で、株価が大きく動き、ドル円にもその影響が及ぶ展開が見られます。この時間帯には注意が必要です。

本日のレンジは103円40銭~104円30銭程度といったところでしょうか。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)