中国の巨大なEコマースプラットフォームを運営するアリババグループの決済を始めとした金融サービスを提供するアントグループ(螞蟻科技:06688)が11月5日に香港メインボードに上場する。H株は1株当たり80香港ドルで、1336.56億香港ドル(約1.8兆円)を調達する。同時に上海でもA株(68868)を発行し、上場時の時価総額は、約2.43兆香港ドル(約32.8兆円)と試算されている。

 アントグループは、アリペイ(Alipay)による電子決済サービスが思い浮かぶが、実際にはマイクロレンディングと呼ばれる個人向けの小口融資が収益の柱になっている。

 同社の事業の3つの柱は、デジタル決済とマーチャントサービスの運営に加え、デジタル金融テクノロジープラットフォームビジネスであり、主に、マイクロファイナンス、資産管理、保険などがある。 今年上半期の決算では、Microloan Technologyがグループ収益の40%を占め、決済ビジネスの36%の収益シェアを上回った。

 群益證券の調査レポートによると、従来の電子決済サービスに加え、クレジットビジネス、そして、「余額宝」(Yu’ebao)のような革新的な現金管理ツールなどを有するデジタル金融テクノロジープラットフォームの成長が有望だとしている。また、ブロックチェーン(Antchain)は具体的なビジネスにはなっていないが、将来は「事業爆発」が起こると期待している。群益證券は、アントグループの2020年の純利益は161%増、2021年には32%増を予想。発行価格(上海A株:68.8人民元)は2020年の予想利益でPER(株価収益率)で20~40倍であり、妥当な価格であるとして「買入」の評価を示している。(イメージ写真提供:123RF)