米株式市場が大幅安となり、「リスク回避のドル買い」が進み、ドル円は105円05銭まで上昇。ユーロドルでもややドル高が進み、1.1806まで下落。株価の急落にドルが全般的に買われる。株式市場は大幅に下落。コロナウイルスの感染拡大や経済対策が成立するとの期待が後退したことが重石に。ダウは650ドル下げ、全面安の展開に。債券は続伸。株価の下落に伴い安全資産の債券に資金が流れ債券価格は上昇。長期金利は0.80%台に低下。金は横ばい。原油はコロナ感染の拡大により経済活動が抑制されるとの見方から大幅に下落。

9月新築住宅販売件数       → 95.9万件 

ドル/円  104.83  ~ 105.05
ユーロ/ドル 1.1806 ~ 1.1826
ユーロ/円  123.73 ~ 124.15
NYダウ  -650.19  → 27,685.38ドル
GOLD  +0.05 →  1,905.70ドル
WTI  -1.29  → 38.56ドル
米10年国債  -0.042 → 0.801%

【本日の注目イベント】

中   中国9月工業利益
欧   ユーロ圏9月マネーサプライ
米   9月耐久財受注
米   8月ケース・シラ-住宅価格指数
米   8月FHFA住宅価格指数
米   10月消費者信頼感指数
米   10月リッチモンド連銀製造景況業指数
米   企業決算 → マイクロソフト、アドバンテスト、3M、キャタピラー、ファイザー、メルク

 NY株が再び大幅な下落をみせました。ダウは一時900ドルを超える下げとなり、引け値でも650ドル安と、下げ幅は2%を超え、2万8000ドルの大台を割り込んでいます。手掛かりは、昨日のこの欄でも触れたように、米国で新型コロナウイルの感染が急拡大し、感染者数が過去最多を更新し、世界経済に影響が及ぶとの警戒が広がったこと。さらには民主党ペロシ下院議長とムニューシン財務長官が26日電話協議を行ったが、合意には至らなかったことが挙げられます。

 ドル円は104円台後半から一時は105円台に乗せる場面もあり、NYからは「リスク回避のドル買い」といった言葉も届いています。これまでのように、リスクが高まると円が買われる展開とは異なっています。3月にコロナ感染が急拡大した際にもありましたが、リスクが急速に高まると、ドル資金の手当てが困難となり調達コストが急速に上昇します。ドルの流動性を確保するという意味で「リスク回避のドル買い」といった文言も正当化されるようです。「安全通貨の円」といった神話も徐々に崩れつつあるのでしょうか。昨日はユーロドルでもドル高が進み、違和感はあるものの現時点での市場の流れと理解するしかありません。

 米追加の経済対策は合意が近いようでなかなか合意に至りません。昨日の電話協議でも両者は新型コロナウイルの全米検査・接触者追跡プログラムの文言で溝を埋められず、ハミル下院議長報道官は、「われわれは引き続き、民主党側の健康問題に関する文言を政権が受け入れることを待ち望んでいる」と説明し、ペロシ議長は選挙前の合意になお「楽観的」だと報道官は語っています。(ブルームバーグ)1日の感染者が8万人を超えた米国では、人々の景気の先行きに対する見方も急速に冷え込んでいます。このまま感染拡大が止まらないようだと、個人消費にも大きな影響を及ぼす可能性もあり、大規模な経済対策の実施が望まれます。米大統領選まで、ちょうどあと1週間です。コロナの感染拡大が経済対策の早期合意を後押しすると予想していますが、どうでしょうか?

 世論調査の分析を行う「ファイブサーティーエイト」の最新予測モデルによれば、バイデン氏が選挙人の獲得数でトランプ氏を上回り、勝利する確率はこれまでで最高の「87.6%」に達したと、ブルームバーグが伝えています。予測では、全米538人の選挙人のうち334人をバイデン氏が獲得する見通しだとしています。激戦州と言われるミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシン、フロリダ州は、前回2016年の選挙では全てトランプ氏が勝利しましたが、上記分析によるとこれらの全ての州でバイデン氏勝利の確率がトランプ氏を上回っています。ミシガン州に至ってはバイデン氏の支持率は「50.8%」で、トランプ氏が「42.4%」となっていますが、勝利する確率は「93.7%」対「6.3%」と分析され、ほぼバイデン氏が勝つ見込みになっています。この分析が正しいとすれば、「トリプルブルー」、あるいは「ブルースウィープ」(民主党の圧勝)もないとは言えない状況になります。ただソースによって偏りがあるため、その調査結果を「鵜呑みにできない」、難しい部分もあります。また選挙結果が為替や株式にどのような影響を与えるのかについては、「予測するのはほぼ不可能だ」と、多くの著名ストラテジストは述べています。

本日のドル円は104円40銭~105円20銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)