綿半ホールディングス <3199> は、前日12日に72円安の1488円と急続落して引け、今年10月7日につけた株式分割権利落ち後の安値値1511円を下回った。朝高で始まったあと、日経平均株価が下げ幅をやや拡大させるとともに、同社が、前週末9日に発表した今年9月度の月次売上高(全店)が、12.5%減と反落したことを改めて悪材料視し、利益確定売りが優勢となった。ただ9月度は、前年同月が消費税増税の駆け込み需要で36.3%増と大きく伸びた反動減を差し引くのが妥当との見方もあり、下値に巣ごもり関連株買いも交錯した。
 
 また今年10月29日には、今2021年3月期第2四半期(2020年4月~9月期、2Q)累計決算の発表を予定しており、今年10月中旬に14年ぶりにスーパーマーケット業態の新店舗をオープンし、10月5日には家具・インテリアのオンラインショップを展開するリグナ(東京都中央区)をグループ会社化したことなどから、今年7月30日に上方修正したその2Q累計業績とともに、3月通期業績がさらに上ぶれるとの期待も底流している。
 
■14年ぶりにスーパーマーケットを新規出店など積極策が続く
 
 同社の今期2Q累計業績は、期初予想を上方修正し売り上げ597億8500万円(前期比1.6%増)、営業利益17億700万円(同89.5%増)、経常利益18億8900万円(同86.4%増)、純利益11億3900万円(同2.06倍)と大幅続伸が見込まれている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大による巣ごもり需要で、利益率の高いDIY用品や園芸用品などの売れ行きが想定を上回って好調に推移し、感染予防策としてチラシ配布を自主的に中止し、出張も中止したことで販管費が減少したことなどが要因となった。
 
 今3月期通期業績も、上方修正され売り上げ1202億7700万円(前期比0.1%増)、営業利益29億5000万円(同11.9%増)、経常利益32億円(同13.7%増)、純利益18億8500万円(同24.1%増)と続伸し6期連続で過去最高を更新し、純利益も、2期ぶりに2019年3月期の過去最高の16億1200万円をオーバーすると見込まれている。ただ通期業績の上方修正幅は、2Q累計業績よりやや小幅にとどまった。さらに10月中旬にはスーパーマーケット業態の「綿半フレッシュスーパー起店」(愛知県一宮市)を新規出店し、同下旬には「綿半ホームエイド万力店」(山梨県山梨市)を「綿半スーパーセンター万力店」へリニューアルオープンし、さらにリグナの株式取得で家具・インテリア販売の相乗効果を高めることなどから業績再上ぶれ期待を高めており、10月29日予定の今期2Q累計決算の動向が注目される。
 
■権利落ち理論価格固めから落ち後高値をクリアし落ち埋めに再発進
 
 株価は、今期業績の上方修正に株式分割(1株を2株に分割、基準日9月30日)が続いて年初来高値3390円まで買い進まれ3135円で株式分割の権利を落とした。権利落ち後は落ち理論価格を上回る落ち後高値1660円をつける場面もあったが、前日の急続落時の安値1483円は理論価格をやや下回った。PERは15倍台と相対的に割安であり、理論価格固めから「ウイズ・コロナ」の巣ごもり消費関連株人気を再燃させ、落ち後高値奪回から権利落ち埋めに再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)