KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)、ロッテリア(Lotteria)、ジョリビー(Jollibee)の大手3社がファストフードチェーン業界を席巻している。3社の2019年業績は、ロッテリアとジョリビーが赤字に陥ったのに対し、KFCは黒字を維持している。

 ■19年の売上高成長:KFCとロッテリア減速、ジョリビー堅調■

  2019年の3社の売上高合計は前年比+11%増の4兆3000億VND(約194億円)だった。

  KFCの売上高は同+1.3%増の1兆5000億VND(約68億円)でプラス成長を維持したが、2年前と比べると減速した。

  ロッテリアの売上高は同+8%増の1兆6800億VND(約76億円)で、前年の伸び率である+2%を上回ったが、2014~2016年の2桁成長からは減速した。

  一方のジョリビーは、売上高規模がライバル2社より低い水準にあるものの、堅調な伸びを示している。2019年の売上高は前年比+40%増の1兆1180億VND(約50億円)と大幅な増収だった。直近3年間の年平均売上高成長率は+37%で、ロッテリアの+5%、KFCの+4%を大きく上回った。

 ■売上高成長が減速、コンビニ拡大や消費習慣変化で■

  英市場調査会社ユーロモニター(Euromonitor)によると、大手ファストフードチェーンの売上高成長が減速している背景には、ファストフードが充実しているコンビニエンスストアの拡大によりファストフード業界で競争が激しさを増していること、また消費者の習慣が変化し、便利なファストフードよりも健康的な食品を選択する傾向にあることが影響している。

 ■19年の税引前利益、明暗分かれる■

  直近3年間のKFCの税引前利益は1000億VND(約4億5000万円)超を維持した。一方、ロッテリアとジョリビーはともに赤字から脱却できていない。

  2019年のジョリビーの赤字額は▲100億VND(約▲4500万円)、ロッテリアは▲220億VND(約▲9900万円)となったが、ともに前年の赤字額からは縮小した。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)