中秋節(旧暦8月15日、2020年は新暦10月1日)の月餅市場は、例年なら前年比+5~10%の拡大を期待できるが、今年は新型コロナ禍の影響で逆に▲10~20%縮小すると予想されている。

  月餅を含めた国内の菓子市場は、ビエンホア製菓[BBC](Bibica)などの老舗の大企業と、アジア・ベーカリー・コンフェクショナリー(ABCベーカリー)など地方でチェーン店を展開しているメーカーの2つのグループに分けられる。

  月餅商戦では2グループとも力を維持しているが、小規模の菓子メーカーは徐々に淘汰されている。ビエンホア製菓のグエン・クオック・ホアン社長は「消費者の贈答品に対する要求水準が高くなっている。当社のように全国に販売網を持つ大企業にとってチャンス」との認識を示した。

  ホアン社長は、中国やタイ、インドネシアなど近隣諸国の菓子市場を観察した結果、いずれも地場メーカーが最大の市場シェアを占めていることが分かったとし、「今は市場シェア3位だが、5~7年後にトップを狙う」と自信をみせた。

  今年は地場食品会社キドグループ[KDC](Kido Group)が、5年ぶりに製菓市場に再参入し「キングダム(Kingdom)」ブランドの月餅を売り出したことも話題になっている。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)