ドル円は小動きの中106円台前半で推移。ユーロドルでのユーロ売りもあり、ドル円は106円30銭まで買われる。この日は総じてドルが底堅い動きを見せる。ユーロドルは続落。利益確定の売りに押され、1.1822と、直近高値から200ポイント余りの下落に。株式市場は大幅に続伸。自動車販売や雇用などが前月よりも改善していたことでほぼ全面高。ダウは454ドル上げ、2万9000ドル台を回復。ナスダックとS&P500は最高値を更新。債券相場は4日続伸。長期金利は低下し、0.64%台に。ドル高の影響から金は大幅に下落。原油も大幅に反落し、41ドル台に。

8月ADP雇用者数   → 42.8万人

ドル/円  106.10 ~ 106.30
ユーロ/ドル 1.1822 ~ 1.1875
ユーロ/円  125.55 ~ 126.03
NYダウ  +454.84 → 29,100.50ドル
GOLD  -34.20 →  1,944.70ドル
WTI -1.25 →   41.51ドル 
米10年国債  -0.021 → 0.648%

【本日の注目イベント】

豪   豪7月貿易収支
中   中国8月財新サービス業PMI
中   中国8月財新コンポジットPMI
欧   ユーロ圏7月小売売上高
欧   ユーロ圏8月総合PMI
欧   ユーロ圏8月サービス業PMI
英   ベイリー・BOE総裁講演
米   新規失業保険申請件数
米   7月貿易収支
米   8月ISM非製造業景況指数
米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演(オンライン)
加   カナダ7月貿易収支


 米株式市場が一段と上昇し、ブルームバーグは「未知の高値圏」というヘッドラインで報じています。ダウは一時500ドルを超える上昇を見せ、この日は出遅れ株が主役となり、引け値では454ドル高。ナスダックはついに1万2000の大台を記録し、S&P500と共に連日の最高値更新です。一方、為替市場ではユーロドルの下落が目立ったものの、大きな動きはありません。ユーロドルは特に目立った材料がない中、1.1822前後まで売られ、これで今週火曜日に記録した1.2011前後の高値からは200ポイント程の下落になります。利益確定の売りとのことですが、この大幅下落で「2時間足」までの短期的なチャートではすでに売りシグナルが点灯しています。1.17台が下値の重要なサポートと見ていますが、ここを割り込むようなら、ユーロドルに対して強気としていても、注意が必要になるかもしれません。

 ドル円はNYでは20銭ほどの値動きで、動意が見られません。「思った以上に底堅い」というのが正直な感想ですが、昨日、自民党総裁選に菅官房長官が出馬宣言を行ったことから、菅氏の次期首相の可能性が非常に強まっています。これまで、安倍政権でともに政策運営に携わってきたことから、「安定感」があり、日本の株式市場にとっても、少なくとも「売り材料」にはならないでしょう。次期首相に選ばれれば、任期は2021年9月ですが、解散する可能性もあり、菅氏が、必ずしも「ピンチヒッター」や「つなぎ」ということにはならないかもしれません。菅政権が思った以上の長期政権になることもないとは言えません。

 NY連銀のウィリアムズ総裁は2日バーチャル形式のイベントで講演を行い、インフレ率が一定期間の平均で2%を超えるという政策変更により、「低い中立金利と根強い低いインフレに引き起こされた問題に、直接的かつ効率的に対処できる」と述べ、「これらの変更は相互に補強し合い、極めて低い中立金利の環境において、当局の2大責務を達成する能力を大きく高める」と指摘しました。(ブルームバーグ)FRBが2%を超えるインフレ率を容認し、目標を短期的な2%超えではなく、平均的な2%超えにシフトしたことで、市場では現行の「ゼロ金利政策」は2023年まで続くとする見方が支配的になりつつあります。

 米国務省は米国駐在の中国外交官に新たな制限を発表しています。新規則では中国上級外交官は大学のキャンパス訪問や、地方公務員との会合に際して承認を得る必要があります。大使館や領事館の敷地内で開かれ、訪問客が50人を超える中国主催の文化イベントにも、開催には承認が必要となるものです。ポンペオ国務長官は会見で、「米国は単に互恵を求めているだけだ」と述べ、中国が制限をなくせば米国も取り下げる可能性を示唆しています。「中国駐在の米国外交官が受けている扱いは、在米中国外交官の扱いと同一であるべきだ」と話しています。(ブルームバーグ)

 本日のドル円は東京時間では堅調に推移すると予想しています。これまでは、106円台で帰って来ても、東京時間では株価の上昇を横目にドルがジリジリと値を下げる展開が続いていました。本日は日本株の上昇も見込める中、ひょっとしたら株価と同じ動きを見せるかもしれません。朝8時半時点でも106円20銭台で推移していることが、それを示唆していると見ています。106円50銭が抜けるかどうかが、目先の焦点です。

 予想レンジは105円90銭~106円70銭程度でしょうか。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)