ベトナム国家銀行(中央銀行)はこの数週間で、約20億USD(約2140億円)の外貨を買い入れ、外貨準備高(ゴールド含まず)を史上最高水準となる860億USD(約9兆2000億円)近くへと積み上げた。

  これはバオベト証券[BVS](Bao Viet Securities)が最新のレポートで明らかにしたもの。

  1~7月期の輸入額は1392億USD(約15兆円)だった。これに基づく外貨準備高が輸入額の17週間分に相当し、一般的に最低限必要だと言われる「輸入額の12週間相当分」を超えた。

  通常、中央銀行は大量の外貨を買い入れる際に、インフレ抑制のために短期証券の発行により公開市場操作(OMO)の一つである売りオペを実施し、市中から通貨ドンを吸収することが多い。ただし、今回はこうした動きはないと見られる。理由としては、政府が景気支援に向けた金融緩和政策を堅持していくことが挙げられる。

  これに先立ち、中央銀行は経済振興策として主要政策金利や定期預金の上限金利、ドン建て短期貸付の上限金利を引き下げたほか、商業銀行の貸付成長率上限も引き上げた。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)