加賀電子<8154>(東1)は8月6日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期連結業績を発表した。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収、営業・経常減益、負ののれん益計上で最終大幅増益だった。未定としていた通期予想を開示し、通期も減収、営業・経常減益、最終大幅増益予想とした。保守的な予想としており、上振れ余地がありそうだ。株価は新型コロナウイルスの影響を織り込み済みと考えられる。下値は限定的だろう。

■21年3月期1Qは営業・経常減益、通期も営業・経常減益予想だが上振れ余地

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比23.2%減の841億30百万円、営業利益が10.5%減の16億56百万円、経常利益が25.0%減の15億33百万円、純利益が6.4倍の86億43百万円だった。

 新型コロナウイルスによる経済収縮の影響、富士通エレクトロニクスにおける一部販売代理店契約解消などで減収、営業・経常減益だった。純利益はエクセル買収に伴う負ののれん益計上で大幅増益だった。

 未定としていた通期連結業績予想を開示した。売上高が20年3月期比9.8%減の4000億円で、営業利益が50.1%減の50億円、経常利益が55.6%減の45億円、純利益が70.9%増の100億円とした。

 IT関連は需要増だが、新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が大きく、通期も減収、営業・経常減益、最終大幅増益予想とした。ただし保守的な予想である。営業利益の第1四半期進捗率は33.1%である。期後半からの緩やかな回復も考慮すれば通期上振れ余地がありそうだ。

■株価は下値限定的

 株価は新型コロナウイルスの影響を織り込み済みと考えられる。下値は限定的だろう。通期予想を開示したことで安心感につながる可能性もありそうだ。8月6日の終値は2123円、時価総額は約609億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)