綿半ホールディングス <3199> は、前日3日に4円安の2185円と4営業日ぶりに反落して引けた。同社株は、7月30日に今2021年3月期業績を上方修正、6期連続の過去最高業績の更新幅を伸ばし、株価も、年初来高値2272円へ10%高の急伸を演じており、目先の利益を確定する売り物に押された。ただ新型コロナウイルス感染症の感染が再拡大しており、主力のホームセンター業態で生鮮食料品やインターネット通販まで展開する独自ビジネスモデルを手掛かりに、下値には割安「巣ごもり消費」関連株買いが交錯した。また通期業績の上方修正幅は、同じく上方修正した第2四半期(2020年3月~9月期、2Q)累計業績の修正幅より小幅な慎重な予想にとどまっており、通期業績の再上ぶれ期待もフォローの材料として意識されている。
 
■通期業績の上方修正幅は2Q増額幅を下回り業績再上ぶれも期待
 
 同社の今3月期通期業績は、売り上げを期初予想の据え置きとしたが、営業利益を2億9700万円、経常利益を3億4900万円、純利益を2億3400万円それぞれ引き上げ、売り上げ1202億7700万円(前期比0.1%増)、営業利益29億5000万円(同11.9%増)、経常利益32億円(同13.7%増)、純利益18億8500万円(同24.1%増)と6期連続で過去最高を更新し、純利益も2期ぶりの過去最高(16億1200万円・2019年3月期)の更新が見込まれている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大による巣ごもり需要によりDIY用品や園芸用品などの高利益率の商品の売れ行きが想定を上回り、感染予防のためにチラシ配布を中止し、さらに出張も中止したことで販管費が減少したことが要因となった。
 
 なお今期2Q累計業績の上方修正幅は、売り上げはやはり期初予想の据え置きとしたが、利益はそれぞれ5億4900万円、5億8800万円、3億6600万円となっており、通期業績の上方修正幅を上回った。下期に建設事業の鉄構部門で新型コロナウイルス感染症の影響で工期の遅れが見込まれるとして慎重に予想した結果である。しかし建設事業では、2019年8月に連結子会社化した戸建木造住宅のフランチャイズ事業を展開するサイエンスホームの通期フル寄与が見込まれる。また新型コロナウイルス感染症は再び拡大に転じて「巣ごもり需要」の継続が見込まれ、さらに今回の業績上方修正と同時に発表された今期第1四半期(2020年4月~6月期、1Q)業績自体がV字回復し、上方修正された今期2Q累計業績に対して高利益進捗していることなどから、業績の再上ぶれ期待も高い。
 
■PER11倍の修正で2年ぶり3000円大台回復の上昇トレンド継続
 
 株価は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)、世界同時株安が響いて売られた年初来安値1193円から売られ過ぎとして底上げ転換し、「巣ごもり消費」関連株買い、今期業績の6期連続過去最高更新予想が加わり、25日移動平均線にサポートされながら右肩上がりトレンドを続け、業績上方修正とともに年初来高値2272円まで急伸し、利益確定売りでスピード調整した。PERは11倍台となお割安であり、昨年7月高値2576円を上抜き2018年9月以来の2年ぶりの3000円大台を目指す上昇トレンドの継続が有力となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)