ASIAN STAR(エイシアンスター) <8946> (JQ)は、国内と中国で不動産関連事業を展開している。20年12月期予想は新型コロナウイルスの影響で未定に修正している。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が意識されるが、中期的に収益改善を期待したい。株価は上値の重い展開だが、一方では下値を徐々に切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。
 
■国内と中国で不動産事業を展開
 
 国内と中国で不動産関連事業を展開している。国内は投資用マンション「グリフィンシリーズ」企画・販売事業を一旦縮小し、不動産管理・賃貸・仲介事業のストック型フィービジネスへ事業構造を転換した。中国ではベルグラビアグループを買収して不動産関連事業(サービスアパートメント運営管理事業、ワンルームマンション賃貸事業)を展開している。
 
 収益は不動産販売事業の案件によって変動しやすい特性がある。なお上海徳威企業および徳威国際(上海徳威企業の100%子会社)の2社と資本提携している。
 
 18年11月投資事業を行う子会社ASIAN STAR INVESTMENTSを設立、19年6月ASIAN STAR INVESTMENTSが民泊施設運営代行のオールステイへの投資を実行した。
 
 19年1月には中国のサービスアパートメント運営管理事業で、中国上海市の賃貸マンション(117室)運営管理委託契約を受託した。19年7月には、中国大手不動産企業の上海地産グループで賃貸マンション開発・管理を行う上海地産賃貸住宅建設と、業務提携意向協定を締結した。
 
 19年10月には、中国で医療関連事業を展開する遠東宏信医院集団および経営コンサルティングの上海マイツと戦略的提携した。日本における医療分野での共同投資を検討する。なお19年12月には、田中紘一京大名誉教授が遠東宏信医療科技発展有限公司の首席専門家に就任した。
 
■不動産サービス分野の規模拡大を推進
 
 中期経営計画では目標値に22年12月期売上高50億円、営業利益3億円、EBITDA4億円を掲げている。
 
 重点施策として、事業戦略では不動産サービス分野の規模拡大、付加価値創造事業分野のアジア展開、投資戦略では企業価値向上に資する戦略的M&Aおよび資本提携、ファンド組成による提携企業との共同投資を推進する。
 
 また財務戦略では資本市場を活用した資金調達の検討、財務レバレッジを利用した不動産投資の実施、配当戦略では利益水準に応じた安定的配当の実施、トータル・シェアホルダー・リターン(TSR)等の指標の検討を実施する。
 
■20年12月期予想は未定
 
 20年12月期の連結業績予想は、期初時点では黒字化としていたが、7月17日に未定に修正した。
 
 第2四半期に新型コロナウイルスによる移動規制や活動自粛の影響を受け、横浜および南紀白浜における戸建住宅の販売が計画を下回った。また中国についても同様に新型コロナウイルスの影響で、賃貸管理事業における管理料の減額や稼働率の低下で計画を下回る見込みだ。このため第2四半期累計予想を下方修正し、赤字が拡大する見込みとなった。
 
 下期も新型コロナウイルスの影響が不透明なため、通期予想を未定に修正した。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が意識されるが、中期的に収益改善を期待したい。
 
■株価は下値切り上げ
 
 株価は上値の重い展開だが、一方では下値を徐々に切り上げている。調整一巡して出直りを期待したい。7月28日の終値は100円、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS100円59銭で算出)は約1.0倍、時価総額は約18億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)