トレジャー・ファクトリー <3093> はリユースショップを展開している。21年2月期予想は新型コロナウイルスの影響で未定としているが、6月の月次売上(単体ベース)は全店、既存店とも前年比プラスに転換した。収益回復基調だろう。株価は着実に下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。
 
■リユースショップを展開
 
 総合リユース業態トレジャー・ファクトリーや服飾専門リユース業態トレファクスタイルを主力とするリユースショップを、首都圏直営店中心に展開している。収益面では第2四半期(6~8月)の構成比が小さい季節特性がある。
 
 20年3月末時点の店舗数は、グループ合計192店舗(タイの3店舗を含むトレジャー・ファクトリー65店舗、トレファクスタイル53店舗、トレファクスポーツ5店舗、ユーズレット7店舗、ブランドコレクト3店舗、トレファクマーケット1店舗、カインドオル41店舗、ゴルフキッズ17店舗)である。
 
■リユース事業の成長と周辺・新規事業への投資を推進
 
 中期成長戦略として、リユース事業の成長(大都市圏中心に複数業態を組み合わせて年間10~20店舗の新規出店、採用・教育・在庫・物件開発など多店舗展開力の強化、リアル店舗とオンラインサービスの会員共通化をベースとしたリアル店舗・EC販売・宅配買取などの相互利用)、海外市場での成長(タイ3店舗の収益化、他国への展開)、リユース周辺事業・新規事業への投資(引越事業のトレファク引越、BtoBオークション事業のトレファク、ECドレスレンタル事業のCariru、不動産仲介事業のトレファク不動産)を推進している。
 
 19年1月にはシステム開発のデジタルクエストを子会社化した。20年2月にはAIアプリのXZ(クローゼット)運営のSTANDING OVATIONと資本業務提携し、手持ちの服を簡単にリユースする仕組みを共同開発した。
 
■21年2月期業績・配当予想は未定、6月の売上はプラス転換
 
 21年2月期の連結業績予想および配当予想は未定としているが、6月の月次売上(単体ベース)は全店、既存店とも前年比プラスに転換した。収益回復基調だろう。
 
 月次売上(単体直営店の店舗売上、前年比速報値ベース)を見ると、20年6月は全店が104.5%、既存店が101.0%だった。緊急事態宣言解除に伴って6月から一部店舗を除いて通常の営業時間とした。郊外に多く展開している総合リユース業態を中心に、生活家電などが好調に推移した。衣料やブランド品も復調傾向となった。
 
■株主優待制度は2月末の株主対象
 
 株主優待制度は毎年2月末時点の1単元(100株)以上保有株主を対象として実施(詳細は会社HP参照)している。
 
■株価は戻り試す
 
 株価は着実に下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。7月9日の終値は775円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS407円13銭で算出)は約1.9倍、時価総額は約90億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)