ドル円は東京時間にドル買いが強まり、107円77銭近辺まで上昇したがNYでは反落。ユーロドルでドル安が進んだことを受けて、ドル円も107円26銭まで下落。ユーロドルは急進。1.1345まで買われ、2週間ぶりのユーロ高を示現。株式市場は3指数とも揃って大幅に上昇。良好な経済指標を受け、V字回復期待が高まったことと、コロナ感染の拡大ペースが鈍化したことなどが材料になった。債券相場は小動き。長期金利はほぼ横ばいの0.67%台で推移。金は小幅に続伸。原油は小幅安。


6月ISM非製造業景況指数    →  57.1

ドル/円  107.26 ~ 107.59

ユーロ/ドル 1.1303 ~ 1.1345

ユーロ/円  121.17~ 121.96

NYダウ  +459.67 → 26,287.03ドル

GOLD   +3.50  → 1,793.50ドル

WTI  -0.02  → 40.63ドル

米10年国債 +0.007 → 0.676%


本日の注目イベント

豪 RBA、キャッシュターゲット
日 5月景気先行指数(CI)(速報値)
日 5月景気一致指数
中 6月外貨準備高
独 5月鉱工業生産
米 デーリー・サンフランシスコ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、オンライン討論会に参加
米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演、オンライン討論会に参加


 ドル円は昨日の日本株の大幅高にもドル買いが盛り上がらず、107円77銭前後で上昇が止まり、NYではユーロドルで「ドル売り・ユーロ買い」が強まった影響を受け、円が買われました。結局、107円台半ばを中心に元の「定位置」に戻っています。

 昨日の話題は、米ナスダック市場のアマゾン株のようでした。ナスダック指数は226ポイント上昇し、再び最高値を更新しましたが、この日はアマゾンやネットフリックス、テスラなどが上昇をけん引しました。アマゾン株はこの日、初めて3000ドルの大台に乗せ、一時は3030.30ドルまで買われ、年初来の上昇率は63%にもなったそうです。アマゾン株の上昇には多くのアナリストも付いていけず、50人のアナリスト予想のうち、3000ドル超えを予想をしたのは4分の1程度で、平均は2810ドルだったとブルームバーグは伝えています。

 昨日発表された6月ISM非製造業景況指数は「57.1」と市場予想を大きく上回っただけではなく、コロナの影響を受ける前の2月の水準に近づいています。同指数の担当者は、「調査に回答した企業は、新型コロナや最近の抗議デモを引き続き懸念している。だが、事業活動が再開しているため、業況や景気について慎重ながらも楽観的だ」と語っています。昨日のNY株式市場ではナスダックだけではなく、ダウもS&P500も大きく買われ、ほぼ全面高の様相でした。一方で株式市場に対する楽観論に警告を発するレポートも現れています。シティーグループは、新型コロナ感染拡大リスクや、市場の企業業績予想が楽観的過ぎるとの懸念を理由に株の上値追いを警告しています。世界の株式リターンは限定的なものとなり、株価は1年後も現在の水準付近に留まると、同レポートは記しています。個人的にはこれに加え、米中の緊張の高まりと朝鮮半島リスクを加えたいと思います。

 メドウズ大統領首席補佐官は6日、FOXニュースの番組で、トランプ大統領は中国や製造業、移民、処方薬価など、さまざまな問題に関する大統領令を出す準備をしていると語っています。メドウズ氏によると、トランプ政権は中国への対応や製造業を米国に戻す方法などを検討しており、「多くの大統領令を抱えている」と述べ、「議会がこうした問題を解決できなければ、われわれが解決することになる」と語っています。トランプ大統領もこの発言直後に、「中国は米国と世界に大きなダメージを与えた」とツイートしています。早ければ今週中にも中国に対する具体的な制裁内容が公表される可能性があります。また今朝の報道では、北朝鮮の米国担当局長の談話として、「われわれは米国と向かい合って座るつもりはない」との言葉を伝え、米朝首脳会談の仲介を目指している韓国をも非難しています。(ブルームバーグ)

 ドル円は107円で一進一退の動きが続いていますが、7月に入ってさらに動きが鈍くなってきた印象です。世界的な株価の上昇でもドル高が進むわけでもなく、かといって香港を巡る米中の緊張の高まりにもドル安が進む状況ではありません。敢えて方向性を問われれば、若干ドル安方向に分がありそうな印象ですが、これもそれほど強く推奨出来るものでもありません。本日のドル円は107円~107円60銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)