地場調査会社VIRACが発表した2030年までのベトナム縫製・繊維業界の発展計画に関するレポートによると、2020年1~3月期の縫製品輸出額(布含む)は前年同期比▲1.4%減の70億USD(約7700億円)だった。3月単月では前年同月比▲7.42%減のマイナス成長となった。

  1~3月期の主要輸出先は、米国向けが前年同期比▲0.42%減の33億USD(約3600億円)で全体の47%を占め1位。2位の日本向けが同+2.12%増の9億USD(約990億円)で同13%、3位の韓国向けが同▲7.12%減の7億USD(約770億円)で同10%を占めた。

  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や米中貿易摩擦の影響、原料の供給不足、部品の現地調達率の低さが縫製・繊維業界にとって脅威となっている。

  国際繊維製造者連盟(ITMF)によると、世界における縫製・繊維業界の2020年売上高は前年比▲10%減少する見通し。地場アパレルメーカー最大手のベトナム繊維・衣料グループ[VGT](Vinatex)によると、コロナ禍による損害額は5兆VND(約238億円)に上ると推定されている。

  2020年の発展計画および2030年までのビジョンでは、医療用繊維製品やテクニカルテキスタイル向けの織物生産戦略を策定し、繊維素材の供給源を増やし、自由貿易協定(FTA)締結後の輸出増加のチャンスを活かすこととしている。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)