LibWork <1431> (東マ)は熊本県を地盤とする注文住宅メーカーで、Webマーケティングによる集客を特徴としている。当面は新型コロナウイルス感染症と緊急事態宣言による経済収縮の影響、住宅設備機器の一部納品遅れによる引き渡し時期のズレ込みが懸念材料として意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は下値を切り上げて反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。
 
■熊本県を地盤とする注文住宅メーカー
 
 15年8月福証Q-Boardに新規上場、19年6月東証マザーズに上場(重複上場)した。
 
 熊本県を地盤とする注文住宅メーカーである。第一次取得層を主ターゲットに、MUJI HOUSEと契約して熊本県下における独占営業権を取得した「無印良品の家」も提供している。19年11月にはグリムス <3150> の子会社グリムソーラーと提携、20年3月にはアダストリア <2685> と提携した。20年4月には抗ウイルス戸建て新商品の販売を開始した。
 
 集客を常設展示場だけに頼らず、土地ポータルサイト「e土地net」やWebマーケティングなど、ネットやSNSを活用することでコストダウンを実現していることが特徴だ。20年1月には福岡県の大型ショッピングセンター2ヶ所でVRを活用した仮想展示場コンテンツ配信を開始した。
 
■毎年売上20%成長目指す
 
 20年1月策定の経営ビジョン「VISION2030」では、毎年売上20%成長を基本とした安定的・永続的な成長(急成長・急拡大をせず、財務規律を伴う余裕をもった成長)を目指すとしている。
 
 エリア・店舗数の拡大、ネット集客数の増大、非住宅木造事業の拡大、沖縄地区への展開、コンセプト別分譲宅地開発による街づくり、新規事業(戸建民泊事業、保険・住宅ローンなどの住宅関連事業)を推進する。さらに住宅版SPAモデル・垂直統合モデルの確立を推進する方針だ。
 
■20年6月期大幅増収増益予想
 
 20年6月期業績(非連結)予想は売上高が19年6月期比24.3%増の82億円、営業利益が29.6%増の6億90百万円、経常利益が22.0%増の7億円、純利益が18.1%増の4億62百万円としている。エリア拡大で大分県と福岡県に出店予定である。また沖縄県で木造建築事業を拡大する方針だ。
 
 第2四半期累計は売上高が前年同期比20.7%増の38億44百万円、営業利益が3.3%増の2億89百万円、経常利益が6.1%増の3億23百万円、純利益が9.9%増の2億10百万円だった。注文住宅施工や土地仕入販売が順調に進捗し、現場監理徹底による原価抑制効果も寄与した。
 
 なお新型コロナウイルスの影響は、ネット集客が主力のため集客状況は順調だが、住宅設備機器の一部の納品時期が不透明になっているため、引き渡し時期に影響が出る可能性があるとしている。当面は新型コロナウイルス感染症と緊急事態宣言による経済収縮の影響、住宅設備機器の一部納品遅れによる引き渡し時期のズレ込みが懸念材料として意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。
 
 なお20年6月期の配当予想(四半期配当)は、第1四半期末と第2四半期末が各9円、20年1月1日付株式2分割後の第3四半期末と第4四半期末が各4円50銭としている。株式2分割後に換算すると19年6月期比5円50銭増配の年間18円となる。
 
 また現行の株主優待制度に加えて20年6月期に上場記念株主優待を実施する。さらに2月には株主優待制度の拡充(詳細は会社HP参照)を発表している。Lib Workプレミアム優待倶楽部を新設する。
 
■株価は戻り試す
 
 株価(20年1月1日付で株式2分割)は下値を切り上げて反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。5月7日の終値は1510円、今期予想PER(会社予想のEPS87円04銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約1.2%、前期実績PBR(前期実績のBPS363円26銭で算出)は約4.2倍、時価総額は約82億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)