ヨコレイ(横浜冷凍) <2874> は、前日21日に前場寄り付きの851円安値から切り返し2円高の873円と3営業日ぶりに小反発して引けた。日経平均株価が、388円安と続急落するなか逆行高した。新型コロナウイルス感染症の封じ込めのために「緊急事態宣言」の対象地域が全国に拡大され、なおかつ累計感染者数が1万人を超える予断を許さない環境下、冷凍食品に「巣ごもり消費」が高まっており、冷蔵倉庫で国内第2位に位置する同社株にも関連株買いが再燃した。冷蔵倉庫第1位のニチレイ <2871> との比較感も働き、また今年2月27日につくば物流センター(茨城県つくば市)を竣工させたことなどから、今年5月15日に発表予定の今2020年9月期第2四半期(2019年9月~2020年3月期、2Q)累計業績への期待も高めている。
 
■つくばセンター竣工で冷蔵能力は100万トンを超え保管料も上昇傾向
 
 同社は冷蔵倉庫能力では国内第2位だが、積極的に冷蔵倉庫の新設を進めている。前期の2018年2月の東京羽田物流センター、同11月の名港物流センターの各竣工・稼働開始に続き、今年2月にはつくば物流センター(茨城県つくば市)を竣工させ、冷蔵能力は100万トンを超えた。さらにこのあとも今年4月の横浜みらいサテライト(神奈川県横浜市)、5月の長崎ソーティングスポット(長崎県長崎市)、2021年1月のアイランドシティ物流センター(福岡県福岡市)の各竣工・稼働開始を予定している。国内の冷蔵倉庫は、畜産物の輸入拡大や冷凍食品の増加などから庫腹不足が著しく、保管料も上昇傾向にあり、業績寄与度を強めることになる。
 
 5月15日発表予定の今9月期2Q累計業績は、売り上げ730億円(前年同期比1.3%増)、営業利益27億円(同1.0%増)、経常利益31億円(同7.9%増)、純利益18億円(同0.1%増)と続伸が予想されている。9月通期業績も、売り上げ1430億円(前期比2.2%増)、営業利益54億円(同13.1%増)、経常利益60億円(同21.3%増)、純利益39億円(同15.2%増)と見込まれ、純利益は、連続して過去最高を更新する。新設が続く冷蔵倉庫の能力増と保管料収入の増加、食品販売事業の畜産品の市況持ち直し、イカ、ホタテなどの寄与があるためで、2Q累計業績の動向が注目されている。
 
■25日線固めの三角保ち合いを上放れ年初来高値奪回からBPS目指す
 
 株価は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)による世界同時株安に巻き込まれて昨年来安値711円へ突っ込み、売られ過ぎ修正に「巣ごもり消費」関連株人気が加わって985円までリバウンドし、足元では25日移動平均線を固める三角保ち合いを続けている。PERは13倍台、PBRは0.65倍と割安で、ニチレイのPER18倍台並みに買うと1239円の上値が計算できる。三角保ち合いを上放れ年初来高値1005円奪回から1株純資産(BPS)の1341円のクリアを目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)