ドル円は108円台で小動き。株式、債券市場が休場だったこともあり、ドル円は108円台半ばを中心に20銭程度の値動き。ユーロドルも1.09台半ばでもみ合い。

3月消費者物価指数 → -0.4%
3月財政収支    → -119.1b

ドル/円   108.35 ~ 108.56
ユーロ/ドル 1.0932 ~ 1.0954
ユーロ/円  118.35 ~ 118.73
NYダウ   → 23,719.37ドル
GOLD   → 1,752.80ドル
WTI    → 22.76ドル
米10年国債 → 0.719%

【本日の注目イベント】

欧  イースターマンデー、欧州市場休場

 米国では株式市場と債券市場などが休場だったため、為替市場も参加者が少なく、ほとんど動きがありません。今朝のコメントも相変わらずコロナ関連ということになりますが、日本では、東京都を中心に感染者数は増加傾向にあり、東京都では昨日夜9時時点でも166人の感染が確認され、これで都内の感染者数は累計で2068人と、初めて2000人を超えてきました。TV番組では、7日の「非常事態宣言」が発令され、最初の土日の繁華街での人出の様子を放映していましたが、さすがに新宿や渋谷でも人通りは少なかったようです。一方で医療現場からは、マスクや防護服が絶対的に不足しているとの声が多く聞かれ、「医療崩壊」という言葉が多くの医療関係者から聞かれました。

 米国では新型コロナウイルス感染症で死亡した人の数が、イタリアを抜き世界で最も多くなりましたが、新たな感染者の増加ペースは鈍化している模様です。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は、12日CNNの番組で、経済活動について「少なくとも何らかの形で、恐らく来月に開始される可能性がある」と発言しています。その上で、「今月末までに、状況を見渡して安全かつ慎重に解除を開始できる要素があるか判断できることを期待している。もしそうでなければ、実行する」と話しており、米国では一部の地域で5月には緩和する準備が整う可能性がありそうです。(ブルームバーグ)

 一方で新型コロナウイルスの感染による米経済への影響は大きく、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はCBSの番組で、「世界の状況を観察している。経済活動のコントロールを緩めるのに伴い、ウイルス感染は急に再拡大する」と述べ、「実際に治療法あるいはワクチンが得られるまで、そうした悪化とコントロールの波が繰り返し押し寄せる可能性がある。われわれの医療制度および経済に関して、18カ月戦略に誰もが重点を置くべきだ」と語り、経済活動が再開されたとしても「V字回復」を予想することは難しいとの認識を示しました。

 OPEC加盟国と非加盟国の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、1週間にわたる2カ国協議、および4日間に及ぶビデオ会議の末、原油の生産量を日量970万バレル削減することで合意しました。ブルームバーグはこの合意を「歴史的合意」と報じています。協議は、メキシコの抵抗により決裂寸前となる場面もあったようですが、新型コロナウイルスのパンデミックによる需要への対応もあり、最後に合意に達したようです。ただ早朝のWTI原油先物市場では、先週木曜日のクロージングレベルより若干下落しており、相場への影響は、現時点ではほとんどありません。

 4月も中旬に差し掛かり、あと2週間ほどでGWに入ります。ドル円は依然として方向感がつかめない展開が続いていますが、コロナウイルスの混乱から、どこがいち早く抜け出て、通常の経済活動を再開できるのかが、方向性を決める一つのカギになろうかと思います。今後発表される経済データは、どこも相当厳しい数字が出ることは予想されています。その都度、為替を動かす材料にはなりそうですが、決定的な方向性を決めるとも思えません。政策金利の低さは、どこも似たりよったりです。

 やはりそこは、いち早く正常な状態を勝ち取った国の通貨が評価されると思われます。日本の政策決定や経済支援の遅れを考えると、GWまでに通常の経済活動を再開できるとも思えません。長い闘いになりそうです。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)