ドル円は朝方には107円近辺まで売られたが、その後は株価の反発もあり108円前後まで値を戻す。株価が3日ぶりに上昇し、長期金利も上昇したことでドルが買い戻された。ユーロドルはやや水準を切り下げる。1.0821までユーロ安が進む。

 株式市場は3日ぶりに反発。原油価格が急騰したことから、エネルギー株を中心に、ダウは469ドル高。債券相場は反落。長期金利は0.59%台に上昇。金は大幅に上昇し1630ドル台に。原油価格はトランプ大統領のツイートを材料に急騰し、25ドル台で取引を終える。


新規失業保険申請件数 → 664.8万件
2月貿易収支     → -39.9b
2月製造業受注    → 0.0%

ドル/円   107.02 ~ 108.09
ユーロ/ドル 1.0821 ~ 1.0915
ユーロ/円  116.35 ~ 117.48
NYダウ   +469.93 → 21,413.44ドル
GOLD   +46.30  → 1,637.70ドル
WTI    +5.01   → 25.32ドル
米10年国債 +0.104  → 0.597%

【本日の注目イベント】

豪  豪2月小売売上高
中  中国3月財新サービス業PMI
中  中国3月財新コンポジットPMI
独  独3月製造業PMI(速報値)
独  独3月製造業PMI(改定値)
欧  ユーロ圏3月総合PMI(改定値)
欧  ユーロ圏3月サービス業PMI(改定値)
欧  ユーロ圏2月小売売上高
米  3月雇用統計
米  3月ISM非製造業景況指数


 先週発表された失業保険申請件数は、桁違いの増加に衝撃をもって受け止められましたが、今回のそれはさらに大幅に増加しており、先週の2倍以上となる664.8万件でした。これで、ここ2週間での申請件数は約1000万件にのぼり、新型コロナウイルスの感染拡大により全米で企業活動が停止している状況が浮き彫りになりました。とりわけ、レストラン、ホテル、それと飲食などのサービス業が大きな影響を受けていると見られ、米国では感染拡大が続いていることから、同指数は今後も高水準で推移すると予想されます。

 今回の申請件数ではカリフォルニア州が最多となっていますが、コロナウイルスの感染者はNY州で増加しており、昨日1日だけでも9000人近く増加しています。世界全体でも昨日の時点で感染者数が100万人を超え、死者数も5万1000人を上回った模様です。スペインやフランスで急増している一方、イタリアでは感染者数の伸びが横ばいとなっており、WHOの幹部は「イタリアの流行はまもなく安定するだろう」との見通しを述べています。日本でも、東京都の感染者数が昨日はさらに増えて、1日で最多の97人になっています。「3桁増」も間もなくといった状況で、小池都知事は「大変多いと思う。間もなく3桁という数字でこれが最大であることを願っている」と述べていました。また焦点の「緊急事態宣言」についても、小池知事は、「外出自粛をお願いしているところを、国からお願いしてほしい。やはりここは安倍さん、マスクをしながらぜひ、言っていただきたい」と政府による支援を促していました。(ブルームバーグ)

 昨日のNYマーカンタイルでは、WTI原油価格が急騰しています。トランプ大統領は2日、サウジアラビアのサルマン皇太子と会談した上で、サウジとロシアが原油生産を約1000万バレル削減することを見込んでいるとツイートしました。これを受けWTI原油価格は一時、前日の引け値から35%の上昇となる、27ドル台まで急騰する場面がありました。引け値は25ドル32セントで、それでも25%程上昇して取引を終えています。ただロシア大統領府の報道官は、プーチン大統領はサウジ皇太子とは話しておらず、サウジとの間で減産合意はしていないと説明しており、今回のサウジとロシアの減産合意には懐疑的な見方も広がっています。

 昨日、ドル円は107円前後を維持できるかどうかが焦点と述べましたが、NYでは107円割れをテストしたものの反発し108円台に乗せました。足元の動きは105-110円のレンジ内で、明確な方向感は出ていません。それでも昨日のように1日で1円程の値動きがあり、利益を確保するチャンスはあります。「出来るだけ引き付けながら、利益を確実にとっていく」・・・・簡単ではありませんが、明確な方向感が現れるまで、長くポジションを維持することは賢明ではありません。本日は米雇用統計です。3月分であるため、昨日の失業保険申請件数のような衝撃的な内容が出るとは思いませんが、下振れのリスクはあろうかと思います。

 まだどちらかと言えば、戻りを売るスタンスが有利かと思いますが、ショートを振る水準には注意が必要です。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)