インフォコム <4348> はITサービスや電子コミック配信サービスを主力としている。20年3月期2桁増収増益予想である。21年3月期も収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化で急落する場面があったが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。なお4月27日に20年3月期決算発表を予定している。
 
■ITサービス事業とネットビジネス事業を展開
 
 帝人 <3401> グループで、ITサービス(医療機関・製薬企業・介護事業者向けヘルスケア事業、一般企業向けSIのエンタープライズ事業、RPAとAIを活用したWeb-ERPソフトGRANDITや緊急連絡・安否確認サービスなどのサービスビジネス事業)と、一般消費者向けのネットビジネス(子会社アムタスの電子コミック配信サービス「めちゃコミック」、女性向け・音楽系デジタルコンテンツ提供)を展開している。
 
 19年3月期セグメント別(連結調整前)売上構成比はITサービス47%、ネットビジネス53%、営業利益構成比はITサービス36%、ネットビジネス64%だった。電子コミック配信サービスの拡大でネットビジネスが利益柱に成長した。ITサービス事業は年度末にあたる第4四半期の構成比が高い特性がある。なおGRANDIT事業を20年4月1日付で子会社GRANDITに承継した。
 
 19年5月アムタスが韓国で電子コミック配信サービスを展開するピーナトゥーンを子会社化、アムタスとパピレス <3641> が海外への取次事業を行う共同出資会社アルド・エージェンシー・グローバル(AAG)を設立、介護人材紹介事業のスタッフプラスを子会社化、19年10月ヘルスケア分野に特化したベンチャーキャピタルHealthXCapitalが運営するファンドに出資、19年12月製薬企業向けMR営業支援プラットフォーム「DigiPro」の音声入力機能強化に向けてアドバンスト・メディアと業務提携した。
 
■電子コミックとヘルスケアで持続成長
 
 新中期経営計画(21年3月期~23年3月期)では、基本方針を電子コミックとヘルスケアを重点事業とする持続成長、サービス化による事業構造改革の推進、共創の積極的推進(M&A、海外展開)として、経営目標数値には、23年3月期売上高850億円~1150億円、EBITDA(営業利益+償却費)130億円~160億円、ROE15.0%以上を掲げている。
 
■20年3月期2桁増収増益予想、21年3月期も収益拡大期待
 
 20年3月期の連結業績予想(10月30日に売上高、利益とも上方修正)は、売上高が19年3月期比13.1%増の585億円、営業利益が19.0%増の82億円、経常利益が19.3%増の82億円、純利益が15.0%増の55億円としている。配当予想(1月30日に期末2円上方修正)は、19年3月1日付株式2分割遡及換算後で9円増配の31円(第2四半期末10円、期末21円)としている。
 
 セグメント別計画は、ITサービスの売上高が3.2%増の250億円(うちヘルスケアが8.7%増の106.5億円)で営業利益が16.6%増の29億円、ネットビジネスの売上高が21.9%増の335億円(うち電子コミック配信サービスが24.5%増の332億円)で営業利益が20.7%増の53億円としている。
 
 第3四半期累計は、売上高が前年同期比16.0%増の412億00百万円、営業利益が53.2%増の58億27百万円、経常利益が51.8%増の58億42百万円、純利益が46.4%増の39億76百万円だった。重点事業(電子コミック、ヘルスケア)が好調に推移した。
 
 ITサービスは9.4%増収で3.5倍増益だった。病院・企業向けが好調に推移し、利益面では売上構成差も寄与した。ネットビジネスは21.2%増収(うち電子コミックが24.0%増収)で20.6%増益だった。電子コミック配信サービスが好調に推移した。
 
 20年3月期は重点事業が好調に推移して大幅増収増益予想である。21年3月期も収益拡大を期待したい。
 
■株主優待制度は毎年9月末の株主対象
 
 株主優待制度は毎年9月30日現在で1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株数および保有年数に応じて、優待商品と交換できる株主優待ポイントを贈呈(詳細は会社HP参照)する。
 
■株価は反発の動き
 
 株価は地合い悪化で急落する場面があったが、売り一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。4月2日の終値は2316円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS100円53銭で算出)は約23倍、今期予想配当利回り(会社予想31円で算出)は約1.3%、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS595円05銭で算出)は約3.9倍、時価総額は約1334億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)