香港証券取引所のIPOは低調な状態が続いている。3月は15銘柄が上場を予定していたが、うち2本は上場を延期。3月月間でのIPOに伴う資金調達額は13社総額で約41億香港ドル(約582億円)だった。これは、非常に低調だった2月の2社上場で資金調達額1.60億香港ドル(約23億円)は上回ったものの、1月の22社約72億香港ドル(約1025億円)の概ね半分の水準になる。

 今年1-3月の香港IPOは、上場37社で調達額は114.93億香港ドル(約1630億円)だが、これは、19年1-3月の実績36社で173.95億香港ドル(約2470億円)を資金調達額で34%下回る。上場銘柄数では上回っていることから、1社あたりの調達額が小さくなったことがわかる。

 香港IPO市場は、昨年は逃亡犯条例改正案に反対するデモが発端となり、3月から始まった大規模な香港デモの影響で、8月-9月の新規上場が限定的(8月の上場は1社のみ)に実施された。今年は、1月こそ活発なIPOが展開されたものの、2月以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でIPOが低調な状態になっている。

 3月には上場企業数こそ13社と、それなりに会社数は多いのだが、23日までに上場した12社のうち半数を超える7社で初値が公募価格を割れている。18日に上場した2銘柄は公募価格を12%~20%下回る初値になったしまった。現在のところ、27日に上場するマレーシアのC-LINK(01463)以降は、新たな上場予定が発表されていない。(イメージ写真提供:123RF)