中国国家統計局が発表した今年1月~2月の主要経済統計は、新型コロナ・ウイルスの影響を受けて、軒並み大幅なマイナスを記録した。大和総研経済調査部の主席研究員の齋藤尚登氏は16日、この統計数値を受け、従来の経済見通しを大幅に下方修正する必要があるとしている。16日に公表した「中国:2四半期連続のマイナス成長も(メモ)」(全3ページ)の要旨は以下の通り。

◆中国国家統計局によると、2020年1月~2月の主要経済統計は軒並み2桁のマイナスとなった。鉱工業生産は前年同期比13.5%減(以下、変化率は前年同期比、前年比)、小売売上は20.5%減、固定資産投資は24.5%減であった。

◆大和総研では、2020年1月~3月の実質GDP成長率を3.8%程度、4月~6月以降は新型肺炎の終息に伴い6.0%前後の成長が可能と見ていたが、状況の厳しさを見誤っていたといわざるを得ない。1月~3月は▲7.0%程度に見通しを大幅に引き下げる。4月~6月については、新型肺炎拡大に伴う世界需要の減退や、雇用悪化による消費の戻りの鈍さが懸念され、マイナス幅は大きく縮小してもプラス成長への浮上は難しいであろう。中国経済の本格回復には、世界的な感染拡大の抑制、そして景気テコ入れ策の発動が鍵を握る。(情報提供:大和総研)(イメージ写真提供:123RF)