中国・湖北省武漢市で発生し世界的に流行が拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、外食産業が大きな痛手を被っている。感染者が比較的少ないベトナムでも、多くの飲食店が閉店を余儀なくされている。

  国内最大の商業都市であるホーチミン市では、レタイントン(Le Thanh Ton)通りやグエンチャイ(Nguyen Trai)通り、ナムキーコイギア(Nam Ky Khoi Nghia)通り、ファンシックロン(Phan Xich Long)通りといった、交通量が多く店舗が軒を連ねる表通りでテト(旧正月)明け以降、空き店舗が目立つようになってきている。

  特に飲食店が集まり「グルメ天国」と呼ばれるフーニュアン区ファンシックロン通りでは、この1週間で約10店舗が閉店した。これは個人経営の店舗だけでなく、コーヒーショップの「Doha」や「Terra Coffee & Tea」、レストランの「Food House」などチェーン店も含まれる。

  外食産業が冷え込んでいる背景には、酒量にかかわらず飲酒運転を一切禁止とするアルコール被害防止法が2020年1月1日に施行されたことに加え、テト明けに新型コロナウイルスの流行が拡大して来店者が急減していることがある。
 
  コーヒーチェーン大手の「The Coffee House」は、2020年中に新店舗100か所を新たにオープンする計画だったが、こうした状況下では計画の見直しも必要だとしている。その一方で、同チェーンの責任者は、「店舗への客足が遠のいているのは事実だが、デリバリーの注文が増加しているため、売上高は通常より▲10%程度の減少にとどまっている」と語った。(情報提供:VERAC)(イメージ写真提供:123RF)