未だに終息の見通しがたたない新型コロナウイルス肺炎の感染拡大は、2012年~13年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)とは桁違いの蔓延ぶりとなっている。感染者数、流行エリアの大きさから、中国経済が受ける影響も大きくなるだろう。大和総研経済調査部の主席研究員 齋藤尚登氏は21日、「中国経済見通し:新型肺炎で景気は急減速」と題したレポート(全6ページ)を発表し、新型コロナウイルスが中国経済に与える影響を分析した。レポートの要旨は以下の通り。

 新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の感染者数は、17年前の重症急性呼吸器症候群(SARS)と比べて桁違いに多く、経済に与える打撃も大きくなっている。ヒトとの接触回避が厳格に求められ、観光(ホテル)、娯楽、外食、一部小売、交通などが壊滅的な悪影響を受けている。2020年1月~3月の実質GDP成長率は前年同期比3%台(以下、変化率は前年比、前年同期比)と、2019年10月~12月の6.0%から急減速しよう。その一方で、湖北省以外では新規感染者数が大きく減少するなど、新型肺炎終息に向けた光明が見えているのも事実である。4月以降、経済活動が通常に戻れば、年間の成長率は5.4%程度となろう。(情報提供:大和総研)(イメージ写真提供:123RF)